旧居留地は江戸町の神戸市庁舎4号館跡地に建設された神戸ルミナスホテル三宮が遂に竣工し、8月1日に満を辞して開業しました!この市庁舎4号館が売却の為に一般入札に掛けられる事を当ブログで最初に紹介したのが2013年2月。
7社からの入札があり、セントラルシティ社が取得しました。当初は同社が商業施設と住宅の複合ビルを建設するという報道がありましたが、解体工事は着工せずに土地はルミナスホテルへ転売されました。
そして同年10月には神戸ルミナスホテル三宮の建築計画のお知らせとパースが掲示されました。その後、2014年4月から既存建物の解体がようやく開始され、約半年後の9月には地上部は完全に姿を消しました。
しかしそこからが長かった。更地化された状態で1年近くに渡って放置状態が続きました。そして工事が再び再開したのは2015年7月。地下の地中障害物撤去から始まって、新ビルの基礎工事が続きました。その歳に仮囲いに掲示された労災保険関係成立票に表示された工期には愕然としました。平成27年7月21日から平成30年6月15日!実に3年の工期を見込んでいたのです。鉄筋鉄骨コンクリート造という強固な造りで地上19階という高層建築を地場建設会社の村上工務店が手掛けるという事で、かなり慎重な工事となったのでしょう。
とても凝った造りのエントランス周りの様子です。宿泊価格を考えると「え?こんなゴージャスなホテルなの?」とビックリするのではないでしょうか。
エントランスホールは2層吹き抜けです。シティホテルのような佇まいで、間違いなくルミナスホテルの旗艦ホテルとなります。
しかしオープン仕立てとあってまだ勤務スタッフの不慣れからか宿泊者の口コミはあまり良くありません。ハードに対してソフトが追いついていないようです。これだけ開業までに長い期間を要したのですから、しっかりと従業員の教育訓練は行っておくべきです。ただ新しいホテルの開業が続いているので、スタッフの募集においても人の取り合いになっている状況かもしれません。他ホテルもやはり不慣れや人出不足による対応の悪さを指摘するコメントをちらほらを見かけます。こうした点は開業から暫く時間が経過すれば改善されていくかと思いますが、とにかくいち早く体制を立て直して欲しいと思います。
エントランスアプローチの壁面には旧居留地92番地の銅板が取り付けられています。
建物内には駐車場も完備しています。1階はテナントを入れるのかと思っていましたが、フロント横の談話室となりました。かなりキャパシティは大きく、通常のビジネスホテルには無いスペース的な余裕があります。レストランは2階でテラス席も備えます。
規模:地上19階 地下1階
構造:鉄筋鉄骨コンクリート造
敷地面積:1,007.20平方メートル
延床面積:7,648.28平方メートル
建築面積:715.30平方メートル
最高高さ:69.3m
客室数272室
設計:UL建築設計
施工:村上工務店
本ホテルの開業で神戸都心で2018年の新規オープンは5軒目です。866室が新規に供給されました。来月開業予定のコンフォートホテル神戸三宮によって更に219室が加わるので、今年の増加室数は1,000室を越えます。
神戸ルミナスホテル三宮が竣工・8月1日に開業
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