7月1日に開業した神戸ポートオアシス。安井建築設計事務所が手掛けた建物デザインは周辺のレトロビルに意匠を合わせて、融合感を出しつつ、アールとガラスを特徴的に活用した優れた外観を持ちます。完成した建物は期待以上の出来でした。よって夜間のライトアップにも非常に期待を寄せていました。
第一印象は期待が外れたです。この直前にイオンモール神戸南のキャナルプロムナードに感動した後というのもありますが、この建物の頂部ライトアップの照明温度が高過ぎる、中間階や建物北側のエレベーター塔に取り付けられた照明輝度も強過ぎる等、メリハリがない事がまず挙げられます。
また1階のコンビニの明かりも興醒めとなる要因でした。外壁のライトアップも写真だと雰囲気がある感じですが、実際には建物全体が明る過ぎるので、コントラストが出ておらず、目立ちません。完成予想パースの夜景バージョンが良かっただけに実物との違いが残念でした。
またフラワーロード及び税関線の歩道に設置された照明塔は今や国際会館交差点前から神戸三宮フェリーターミナルまで繋がった形ですが、これも感動を与えるような効果や街の雰囲気を変える程の力は無いように思います。
味気ない蛍光街路灯よりは良いのでしょうが、メリケンパークやキャナルプロムナードのような美しさがありません。これらは照明塔単独ではなく、他の照明演出との相乗効果で成功しましたが、やはり単独ではパッとしません。
オーソドックスですが、この周辺では神戸デザインセンターKIITOのライトアップが1番綺麗です。
街路樹らしい街路樹がないのもこのエリアの殺風景さを強調しています。
遠望する神戸大橋が寧ろとても鮮やかに見えました。
建物のデザインが非常に優れているだけに今回の照明演出には個人的には満足出来ませんでしたが、周囲を明るく照らしている事で華やかさが出たのは確かです。今後、三宮と共に再開発によって大きく変貌を遂げる事が予想される地域です。まだ少し浮いた建物感はありますが、周囲の建物や街路が再整備されれば、もっと馴染んでいく事でしょう。
神戸ポートオアシスのライトアップ
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