スポンサーリンク
2018年8月に猛威を振るった台風20号によって壊滅的な被害を受けた須磨海つり公園は以来、閉鎖が続き早5年がしました。神戸市は、この施設の利活用とリニューアルを実施する計画案を示し、以下の形で営業再開を予定しています。
- 被害の大きかった第1・2釣り台を撤去
- 第3・4釣台を陸上施設をリニューアル
上の写真はまだ営業が行われていた際の須磨海づり公園の様子です。
1枚目の写真では既に第1、第2釣台の解体、撤去が進んでいる事が分かります。
市は民間事業者に対し、事前にこの施設のリニューアルにあたってサウンディング型市場調査を実施。結果は、陸上部分の売店棟や海浜広場を活用した食堂やカフェの設置、あるいはBBQ施設、海上アスレチックの併設等の案が出され、複合マリンレジャー施設としての復活を目指す方向が示されました。
そして今月上旬に「須磨海づり公園陸上施設」の再整備の委託先候補選定に関する公募プロポーザルの結果が発表されました。
3グループから提案が示され、選定されたのは株式会社タトアーキテクツ・溝口建設株式会社のJVです。
既存の陸上施設の活用し、これらを改修しながら充実を図る内容です。
主な改修内容は以下です。
- 料金所を撤去して生み出された空間に新たな活動の広場(パーゴラひろば)を新設。
- 釣り利用だけでなく砂浜で遊んだ後も手足を洗える洗い場の新設。
- 建物の入口は来訪者を迎え入れる開放的な間口に改修するととともに、開口部や壁面を補強。
陸上施設は5年間放置されている為、廃墟化が非常に進んでいます。この料金所が撤去されて、バーコラ広場が整備される予定です。
売店棟、トイレ棟、事務所棟は、廃墟から再び営業が再開できるように改修が施されます。
既存施設の機能には何か工夫が施されるのでしょうか。
今回の公募プロポーザルはあくまでも陸上施設のリニューアル、運営についてのみでした。メインとなる海上の釣り施設については再度、新たな事業者からの提案を募る事になるのでしょうか。
陸上施設改修の契約金が1.8億円に抑えられている為、その提案は期待していたレベルの内容には至らず、あくまでも海づり公園の営業再開・復旧が主軸となっています。無論、これは当然なのですが、市場調査で出ていた海浜広場を活用した食堂やカフェの設置、あるいはBBQ施設、海上アスレチックの併設等の案はどこかに行ってしまったのか。既存施設の撤去や魚礁の整備に費用が掛かり、陸上施設にはあまり予算を配分できなくなってしまったのでしょうか。
海づり施設自体も撤去によって規模が縮小されてしまっています。また近隣の須磨一ノ谷プラザのリニューアルも事実上頓挫しています。
この場所から2キロ程先には須磨海岸が広がり、神戸須磨シーワールドが建設真っ最中です。
また国道2号線を挟んで北側には須磨浦公園が広がり、ロープウェイを使って須磨浦山上遊園地にもアクセスできる海と山を駆使したレジャーゾーンです。
公園入口にあるレストハウスではポトマックが、運営委託事業者としてカフェレストラン「PATISSERIE TOOTH TOOTH Sea Side Cafe」を営業しています。須磨海づり公園、須磨浦公園、須磨浦山上遊園地、一ノ谷プラザをもっと包括的に活用できるようなプランを描く必要があります。神戸市と山陽電鉄は連携を深める契約を締結しましたが、これに更により資金力のある民間事業者を加え、PFIを採り入れてもっと大胆な再整備ができる体制を整えるべきではないでしょうか。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
神戸のプロジェクトはなんというか総じて、大胆さに欠けています。悪く言えばケチというか。低予算で効果の高いものが生まれれば、それに越したことはないのでしょうが。
綺麗になるのならいいですが、確かにもうちょっと頑張って欲しかったところ。。
あまり神戸のプロジェクトをディスりたくはないのですが。
どの再整備も、とりあえず体裁を整えて、カフェはTOOTHを入れる
それでいっちょ上がりって感じですよね。
お仕事なのは分かるけど、担当している方たちがもっと楽しんでプランニングしてほしいな。本当に良くしたいって気持ちが伝わってこない。それができない程に組織が硬直化してるのかな
首長があれですからね
建物規制・タワマン規制による他都市への流出、結果、人口減、都市部の衰退。悪循環が止まりません
市長がいかに大事かがわかります