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経済誌の週刊ダイヤモンドでここ最近、立て続けに再開発を取り上げる特集記事やゼネコン・不動産会社ランキングを行う特集を組みました。いずれも東京を中心に旺盛な再開発需要を背景にした関連企業について掘り下げる内容でしたが、悲しいかなこれらの記事に内では神戸の文字は皆無でした。
8月3日号では以下の内容で東京以外の都市での開発にもスポットを当てました。
「大都市争奪 地方大型プロジェクトの主役」
地方大都市の大型・再開発プロジェクトとなると、受注合戦にスーパーゼネコンがこぞって出てくる。プレーヤー、プロジェクトの旗色は? 大阪、福岡、名古屋、札幌、広島、岡山をレポートする。
- 【大阪】梅田を舞台に竹林戦争 東京組は「かなわない」
- 【福岡】天神で高さ規制緩和 ビル約30棟が建て替え
- 【名古屋】高層、中層とも一服 第3の波は続くのか
- 【札幌】駅前の塩漬けエリア ついに巨大開発動く
- 【広島・岡山】広島は系列ばかり 岡山は大本組あり
グッズやヒット商品がメインとなってしまった日経トレンディも昔は全国の再開発をこまめに取り上げていました。90年代初頭には激変するウォーターフロントを取り上げ、東京湾岸エリアと共に神戸もハーバーランドの開発が大々的に掲載されていたのを思い出しました。
記事内で特に特集が組まれている訳ではありませんが、文中に少しだけ仙台が出てきます。杜の都として名高い仙台も2010年代前半までは再開発プロジェクトが盛り沢山の先進都市でした。しかし今や駅前一等地のさくら野百貨店跡地でさえ再開発が進まない状況になっています。唯一は仙台駅東口のJR東日本とヨドバシカメラが進める予定の再開発ですが、他都市程のダイナミックさは欠きます。
再開発が不振の仙台と遅れる神戸にはある共通点があります。仙台も景観形成を目的とした都心部建築物の高さ規制を導入しているのです。
しかし仙台市も現状の打開に向けて動きだしました。「せんだい都心再構築プロジェクト」と銘打ち、都心部約79ヘクタールを対象とし、高機能オフィスの開発には1600%への容積率緩和や老朽既存ビルの建て替えを促進する為に、100億円の補助支援金の拠出を打ち出しました。
神戸では神戸阪急ビルが大林組の施工で建設中の他、三宮新港町計画が着工間近、JRターミナルビルの解体も進行中で、バスターミナルビルに三菱地所連合の参画が決まっているものの、具体化している案件は少ない為、特集記事で取り上げる程ではないという事でしょうか。横浜に触れられていないのは救いですが、東京の一部として考えられている側面があるからでしょう。神戸も大阪同様に竹林戦争(竹中VS大林)の範囲内なので、敢えて触れていないという事も考えられます。ゼネコン特集は定期毎にダイヤモンドで取り上げられていますが、次回の特集には神戸の開発状況の詳細が誌面を踊っている事を期待したいですね。構想中・計画中の大規模プロジェクトが着工すれば自ずと特集が組まれるでしょう。
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