神戸三宮阪急ビル

神戸阪急ビル増築工事 いよいよ次の工程へ さんきたアモーレ広場デザイン案も掲示



アースドリル掘削機とクローラークレーンの2機が解体を済ませた既存ビルの西側部分で所狭しと入れ替わり立ち替わり動き回って杭工事の作業を進めていた神戸阪急ビル東館の増築工事。



約2ヶ月半の工事を経て、2機の重機が姿を消してお役ご免となりました。



敷地内の様子を伺いましたが、一面に鉄板が敷き詰められていました。いよいよ次の工程に進むものと思われます。建物竣工まで残りあと1.5年しかない事を考えると工期の短縮を図る必要があります。従ってここからは地上1階床を打設して、地下階と地上階の双方向に躯体工事を進める逆打ち工法で建設を進める可能性が高いものと思われます。つまりはタワークレーンの登場と待ちに待った鉄骨建方が本格化する工程へいよいよ突入する日が近いという事です!



東館が次工程に移るのと同時に隣接するサンキタ通りや西館の改修工事も今後いよいよ本格化していきます。



西館は既にほぼ1階が全面に渡って仮囲いが設置されました。上階の外壁リニューアルは行わないのでしょうか。それとも後半戦にこの改修も進められるのでしょうか。



西館はJR高架下と面する南側にも全面に渡って仮囲いが設置されました。



西口の吹き抜け広場までに渡って仮囲いが続いています。西館や西口のリニューアルとは示されていましたが、ここまで本格的な大規模改修になるとは思っていませんでした。高架下である西館の商業施設は東館以上に期待できる内容に生まれ変わる可能性があります。阪急らしさを押し出した国際会館SOLのようにエレガントなファッションビルになると、三宮に大きなインパクトを与えるでしょう。これに東館のオフィスやホテル機能が加わると、阪急ビルは三宮の賑わい創出と拠点性向上に想像以上に貢献する施設になり得ます。



東館と西館の間の仮囲いに今後、整備されるさんきたアモーレ広場のリニューアルデザイン案の応募作品が公表されています。最優秀作品や入賞作品は勿論、それ以外の案の多くも掲示されており、非常に興味深いです。220作品の応募があったので、実に様々な案が出されていました。中でも目を引いた作品を数点ご紹介します。



「風と光の中の動物」という作品。広場としてよ機能が綺麗にまとめられています。



「キタヤマ」という作品。立体的な構造の上に本格的な植栽によって緑化し、駅前に山を創り出すアイディア。



「重ねた曲と線」という作品。こちらも立体構造を持ち、デッキからの眺望も楽しめる内容。

他にも色々も楽しい作品が沢山ありますので、付近を通りかかった際は是非とも足を止めて楽しむ事をお勧めします。



今週にはサンキタ通りのデザイン公募の選定委員会が木曜日に開催される予定です。来週、9月4日(水)には選考結果が通知されます。阪急ビル東館、西館、さんきたアモーレ広場、サンキタ通りと一体的な開発がいよいよ目に見える形で進み始めます。ようやく再開発の醍醐味を楽しめる段階に突入します。市民の関心も否が応でも高まってくるでしょう。

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POSTED COMMENT

  1. kkbb より:

    わたし個人では勝手な希望がありまして、以前よりこのサンキタ通りを日本版ブロードウエイに出来ないだろうかと言う希望があります。三宮駅高架下を防音強化して半地下にし一体的に整備する。長屋のように映画館、小劇場、寄席、芸能センター(お笑い系)などを呼び込めないだろうかと考えています。各劇場間はカフェやファミレス系を配置して、共通入場券で入場出来て、映画を観ずとも楽しめてお互いの施設を行き来できるような劇場のテーマパークみたいな施設です。これならインバウンドのみならず国内観光客のナイトライフにも貢献できると思うんですが。

    神戸市は、正直なところ芸術系ホールばかり量産して文化都市ですなんて恥ずかしくないんだろうかと思っています。それならAKB系なアイドルグループがコンサートできるアリーナ一つ作ればそっちの方が効率的で集客できると思いますね。
    かつてこの阪急三宮駅高架下は、旧阪急神戸ビルの阪急会館、阪急文化、三宮東映(三映)、三宮劇場(三劇)などロードショー劇場と上映二、三番館が軒を連ねておりました。
    映画自体の斜陽も影響し、シネコン興行中心になり、郊外型映画館が増えたことにより三宮界隈は逆に映画館が大幅に減りました。
    娯楽自体も変化しているので、むかしの煌めきは映画興行にはないのかもしれませんが、再都市計画自体が中途半端な神戸市ならここは一つ突拍子もないことをやるべきかと思います。

  2. sirokuma より:

    おもしろい。私は、第一突堤基部に、ナイトライフに対応したそのような施設を作ればよいと思っていましたが、広域からの集客も考えるとこちらに分がありそうですね。また、未成年者がミニライブを気軽に開けるような専用のステージがあっても良いと思います。
    ついでに、三井住友も社会貢献として、神戸営業部の南側エントランス前を休業日と営業時間外は、常設ステージとして、若い子らに開放してくれないかなぁ?とか思います。

  3. もうぞう より:

    9月6日ついにクレーンが立ち上がってるのを確認しました!

    • しん@こべるん より:

      ロイヤルパークの記事でおまけ扱いでとりあえず取り上げました。近日、特集記事を書きます!

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