国際チャーター便が毎日運航する神戸空港。中国線が運休している為、季節毎に就航する航空会社を募った期間限定便でダイヤを組む状況が継続しています。これまで大韓航空、スターラックス航空を中心としてきた就航会社に加えて、この夏のダイヤにはアシアナ航空、チェジュ航空、ジンエアー、エバー航空も神戸空港に乗り入れました。これが奏功した結果、2026年8月の神戸空港旅客数は国際線が前年同月比60%増の7万8110人に到達し、全体の18%にまで伸長しました。同月の国際線発着回数も471回に達し、1日辺り平均約15回と設定上限40回に対して約4割を活用している状況です。

好調な国際線の就航状況を維持する為、神戸市は国際チャーター便2026年冬期スケジュールを発表しました。運航期間は2026年10月25日(日曜)~2027年3月27日(土曜)と設定されています。就航都市は、ソウル(仁川)、清州、台北、台中、そして高雄の5都市です。
ソウル(仁川)

ソウルとの運航ダイヤです。大韓航空、アシアナ航空、ジンエアーに加えて、新たにトリニティ航空が初就航します。これらによって神戸-ソウル間には毎日、1日6往復便へと運航数が拡大する事になりますにトリニティ航空は今年4月に「ティーウェイ航空」から社名を変更しました。機材にはボーイング737-800型機もしくはボーイング737-8型機を導入する予定です。尚、アシアナ航空については、12月17日以降は、大韓航空が運航を担う事になる為、大韓航空が3往復便を飛ばします。これはアシアナ航空が大韓航空に吸収される形の経営統合が同日付で実施される為です。
清州

清州行きについては、これまで同様にエアロK航空が1往復便を週4日間、継続運航します。
台北

台北についても引き続き、スターラックス航空とエバー航空が運航を継続。合計で週44往復便が神戸と台北間を行き交います。
台中

台中についても引き続きスターラックス航空が1往復便を毎日運航。
高雄

そして発表されていた初の高雄路線も2027年1月1日より毎日、1往復便がスターラックス航空によって運航されます。

今回の新ダイヤによって、神戸空港を発着する国際チャーター便は今月25日から週最大77往復に拡大(現状から26%増)する見込みです。神戸空港の利用者も8月に初めて単月で40万人を越えましたが、前月9月も37万人規模を記録しています。運航数の拡大は更なる国際便利用者増に寄与する事が予想され、10万人/月を超える日も現実的になってきました。

昨年の神戸空港国際線の利用者数は53万人。今年は半期で26万人(前年同月比111%)という実績を生み出しており、現在の勢いや今月以降の新ダイヤによって再び記録更新が狙えそうです。また25年の1年間に神戸市内に宿泊した外国人数は135.3万人と過去最多を記録しましたが、空港利用者増は、宿泊者数の伸びにも直結する事は間違いありません。150万人突破も夢ではないでしょう。年間の神戸空港利用者数は昨年の417万人を大きく凌駕し、450万人を達成できるかもしれません。よって早々に500万人の大台が射程圏内に入ってきます。2030年代に想定されている700万人については、国内線・国際線共に発着枠上限近くの運航が必要になってきますが、伸び代は国内線よりも国際線にあります。韓国と台湾のみでこれだけの需要がある事が判明し、これに再び中国線の運航が再開された場合や、まだ殆ど就航実績のない東南アジア路線や一部の中東路線も加わるとなれば、早々に上限に達してしまう恐れがあります。もし使い切れていない国内線の枠が生じる場合、国際線枠に融通できる仕組みを検討する必要性があるでしょう。

アメリカ・ニューヨークに本社を置く、世界的に非常に有名な月刊の旅行雑誌、およびそのメディアブランド「Travel + Leisure」が発表した“World’s Best Awards 2026”における「Best Cities in Asia」に神戸が初めて選出されました。Winnerである京都の他、大阪、東京は当然のように選ばれていますが、選定された15都市の中において、神戸がシンガポールをも抜いて13位にランクインした事に驚かされました。賛否は当然あるでしょうが、世界における神戸のプレゼンスの高まりや、これまでゴールデンコースの陰に隠れてしまい、目立つ事のできなかった神戸の持つ魅力がようやく正当に評価され始めたという兆しでもあるでしょう。スポットが当たり始めた背景には間違いなく、神戸空港の国際化が大きな一助になっている他、マリオットの開業やコンラッドの進出発表も海外メディアの注目を集め、そして何よりも実際に神戸を訪れた観光客数の増加による生の声も、神戸を押し上げる成果に繋がっているものと推測します。
神戸空港国際チャーター便の冬期ダイヤが発表される 週最大77往復便へと大幅増により利用者数記録更新と経済効果に期待
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関西エアポートは2026年度の旅客数は481万人、うち国内線は375万人程度、国際線は105万人程度と見込んでいました。国内線は燃料費高騰や新幹線との競合により前年度微減で推移していますが、国際線は期待通り急速に増加しており10月以降は9~10万人/月で推移し年間100万人は達成しそうです。空港全体旅客数でも8月・9月と連続して月間40万人を超えており、10月以降も月間40万人ペースで推移するでしょう。
やはり空港は立地条件、後背地1時間圏1000万人の神戸空港は国土軸にある事から神戸以西(中四国地方)への求心力を高める事で関西経済復権に貢献し、空港母都市神戸にも経済的恩恵を与え続けます。神戸空港国際化で関西の旅客利便が大きく向上しました。国際便の就航した神戸空港は立地が再評価されて人気急上昇中、伊丹空港も重要な国内線拠点であり成長インフラ不足の関西圏で3空港はまさに復権の切り札です。
ここに来て、過度の関空擁護が関西経済衰退を招き、3空港の最大活用こそが復権に不可欠という事実が幅広く認識され始めています。関空擁護派からは危機感から伊丹・神戸への牽制が増えています。そして伊丹廃港を無理筋な主張で繰り返す者まで出る始末で吉本新喜劇もまっ青ですね。地域エゴの見本のような論調です。
本来就航便は航空会社と空港利用者の実需・利便で決定されます。旅客利便を犠牲にしてそれ以外の思惑でねじ曲げても上手くいきません。関空から路線が撤退するのも立地条件に起因します。無理に利権にしがみつくよりも神戸空港を関空程度まで拡大し、二つの大型国際空港を持つのが関西最大の成長戦略となる事を理解するべきですね。
今回の冬期ダイヤにより、国際チャーター便の運航が更に
充実され、2030年の国際定期便就航に向けてとても喜ばしく思います。
路線ネットワークの拡充および利用実績の積み重ねは、
神戸空港の国際化を進める上で極めて重要です。
一方で年間利用者数700万人という目標の達成に向けては、
路線拡充に加え、国内外双方の需要をいかに喚起するかが鍵になります。
とりわけ播磨地域や岡山、四国など神戸以西の広域から、
どのように神戸空港の利用を促し、需要を取り込んでいくのか。
具体的な見通しが示されることを期待したいです。
神戸空港が神戸市内や阪神間だけでなく、広域の利用者にとっても魅力ある
選択肢となり、国際線の拡充とともに神戸・関西圏全体の活性化に
繋がることを期待しています。