建て替えに伴う解体撤去の事前準備として、神戸市庁舎2・3号館に入居していた各部局の民間オフィスビルへの移転が本格化しています。三宮再開発・再整備の舵取りを行なっている都市局・住宅建築局は森本倉庫が浜辺通に保有する大型オフィスビルである三宮国際ビルへと移転。お盆休み明けから移転先にて業務を開始します。建設局はコンコルディア神戸や商工貿易センタービルへ分かれて移転。
3号館の部局は今月末までに全ての部局が移転を完了する予定です。その後はいよいよ庁舎の解体が始まります。
2号館については市本庁舎2号館再整備に関する事業者公募要領・要求水準書作成等支援業務を請け負う事業者を公募しています。
2号館については庁舎機能に加えて、音楽専用中ホールの整備とホテル等の集客機能を持ち合わせた高層複合ビルにする事が既定路線となっており、少なくとも1号館と同程度の規模が見込まれています。従って神戸市ではまだ珍しい官民複合施設となる為、民間事業者から提案される事業スキームの決定や公募要領・要求水準書の作成等に関する支援を行うことを目的としています。
公募をする為の支援を行う業者の公募という何ともややこしい内容ですが、委託業務を見てみると
- 施設整備内容の検討
- 事業手法の検討
- 想定事業費の算出
- 公募条件の検討
市庁舎2号館の建て替え事業は、PFI導入で事業主体はここまで三菱地所レジデンスが請け負っているので三菱レジ主体グループがほぼ確定的と思われます。
そうなると他の事業者が応募することも意欲が損なわれ、神戸市との癒着と捉えられかねないと思いますので、一応ワンクッション入れた公募ですかね。しかし三菱しか候補者がいないのが現状でしょうか。
事業者は本音を言えば豊島区役所の建て替えのようにタワマン込みの庁舎建て替えが理想でしょうが、さすがに本庁舎にレジデンスはちょっとね。
基本的に民間事業者が行う建て替え事業に、市庁舎が組み込まれ間借りすることで費用を賄うことが前提なので、どれだけ民間事業者にメリットがあるかが重要です。
この2号館とバスターミナルビルに3か所もホールを造り、なお且つ既存のホールと併せて経営が成立するのか?本当の意味での経営スペシャリストの民間事業者との連携が市行政に必要です。
神戸市の方であまりあれもこれもと言わないことが大事です。