市庁舎建て替え計画

神戸市役所本庁舎2号館他再整備事業 本格的な解体工事開始


先週、報道各社が米ヒルトンの最高級ブランド・コンラッド誘致の最終調整を報じた神戸市役所本庁舎2号館再整備。竹中工務店がまだ敷地内に残る旧2号館の地下躯体の解体工事を開始した矢先のニュースでした。



南側に連絡棟が完成した後、1年の空白期間が生まれてしまいましたが、まずは上層階に五つ星ホテルの進出を図る目的の達成としては最高ランクのブランド誘致に成功したと言えるでしょう。なかなか発表されずにいたので、国内ブランド等にランクダウンしないかと気を揉んでいました。

旧3号館屋上にあった冷却設備を花時計跡地に暫定的に設置していましたが、連絡棟に本設された為、北側の敷地も仮囲いに囲まれ、歩道も閉鎖されました。



ホテルがコンラッドとなると、中層階のオフィスにもまとまった床を借りる大企業の本社が誘致される可能性があります。既に雲井通5丁目のバスターミナルI期ビルにはアシックスとシスメックスが本社を移す事が決定しています。できれば今回は市外からの誘致が実現する事を望みます。



フラワーロード地下の通路と完全封鎖されました。金沢ビル以南には行けないようになっています。



グローバル企業のオフィスが誘致されると、幹部や重要顧客は棟内のコンラッドに宿泊するでしょう。かつてP&G本社が六甲アイランドにあった際には神戸ベイシェラトンに多くの幹部が宿泊していたと言います。



恐らくオフィスフロアの基準階面積は雲井通を超えて市内最大になるのではないかと思われます。

そしてこれらのホテル利用者やオフィス就業者、そして市庁舎職員を含めた需要を満たすのが低層階の商業フロア。加えて市民の為のスペースも整備されます。



商業施設は物販店よりも飲食店が主力になるのは間違いないでしょう。ただ可能であればそれだけに留まらず、目玉となる集客観光施設が誘致できないでしょうか。京都にも開業するチームラボの常設展示施設が誘致されると強い集客力を発揮するのではないかと思われます。



地下階の躯体解体が行われています。来春までを掛けて躯体を撤去し、その後は更に地中の基礎解体を開始するタイミングが本格着工となります。



市庁舎1号館よりも高い140mの高さを誇り、神戸のまさにど真ん中に聳える建物となります。かつて母親が旧2号館を見て、こんな所にこんな低い建物なんて勿体ないと言っていたのを思い出しましたが、ようやく立地に相応しい建物へと生まれ変わります。



東遊園地内の地下通路への入口も閉鎖されています。地下通路はリニューアル工事完了後、先行供用の開始もあり得るでしょう。



市役所南側の交差点に日除けのシェードが設置されました。まだ社会実験的な位置付けでしょうか。待ち時間の長い信号には今後、必須になっていくのかもしれません。



国際会館前交差点の南角の摩耶ビル1階はアシックスが退店した後に空テナントでしたが、内装工事が進行しています。

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