準備工事も含めて丸3年の工期を経た後、遂に完成・開館した新・垂水図書館。レバンテ垂水内の旧図書館は閉館し、9月末より新図書館の供用が開始されました。
コンクリート(セメント板)の外壁が斬新なファサードを纏った新・垂水図書館。屋上庭園を擁した8角形の外観は垂水駅前の新たなシンボルとしての強い存在感を放っています。
図書館のみでなく、貴重な駅前立地を活かして複合機能が付与された建物です。
1階は外壁を設けず、これまで東側駅前広場には無かった一般車用のロータリーが整備されました。
西側駅前広場では、立体駐輪場の1階に一般車用のロータリーを整備しましたが、こちらの方が規模の大きなロータリーです。
ロータリーの車道以外に乗降エリアも設けられており、敷地内の余裕を活かした造りになっています。
1階の残りの部分は駅前広場と一体化された通路です。
12万冊に蔵書数が増やされているので、本の返却ポストも大容量です。
平日と土曜日は夜8時まで開館しており、仕事帰りにも立ち寄る事が可能です。他図書館同様に月曜日は休館日です。
図書館エントランスへは階段がメインアプローチです。バリアフリーとしてエレベーターも完備しています。
階段の踊り場は大きくスペースが取られており、ゆったりとした空間設計が特徴的です。
エントランス周りにはデッキと壁面を天然木材で覆い、今時の公共施設のトレンドを踏襲しています。
最上階の4階には屋上ひろばが設けられており、植栽も多く、駅前のオアシスとして、来館者に憩いの場を与えています。
ベンチやテーブルも多く、床材にはゴムチップを採用して柔らかく、小さな子供も安心して遊べるひろばになっています。
屋上ひろばからは、駅前広場や垂水駅、明石海峡大橋、淡路島までも見渡す事ができます。
ひろばの横にはセミナー室があります。
北側にも別途、エントランスが設けられいます。
地下階へと続くエントランスは南側に配置。
アプローチは階段とスロープ。
地下階は自動二輪と自転車の駐輪場となっています。
2階にはバスターミナルに面した屋外テラスがあり、図書館では珍しく飲食が許可されています。
バスターミナルも改造工事が進められています。名谷図書館、西図書館に続き、遂に開館した垂水図書館。駅前の賑わい増と活性化に寄与する新施設の誕生により、活気が生まれる事に期待したいですね。
図書館の完成と共に動き出すのが、東側駅前広場の再整備プロジェクト。駐輪場が図書館地下に整備された為、図書館前から大きな空間が新たな広場として生まれ変わる予定です。人が集い、憩える空間が誕生します。