三宮のランドマークの一つとして欠かせない存在となっている神戸国際会館が初代会館の完成から70年を迎えます。1954年に誕生した旧会館は、震災被害により解体されるまで、40年間、三宮の中核施設として大きな存在感を放ちました。1999年に完成した現在の新会館も25年の節目を迎えました。
新会館は、商業施設、大ホール、屋上庭園、映画館、オフィス、貸会議室の複合機能に加え、地下鉄駅直結という三宮における業務、商業、文化、交通の要を司る非常に重要な建物であり、それがもたらす街への貢献度や賑わい創出の観点からも、これから再開発で誕生する数々の大型複合ビルの祖及び教本とも言える存在です。
今回の節目を迎えるにあたり、神戸国際会館は施設の一部リニューアルを計画しています。
アップデートという言葉を駆使して、3月中旬にリニューアルを果たす商業施設のSOL。国際会館前交差点に開け、地上1階から地下1階を結ぶ円形サンクンガーデンの中央の柱やその上の軒の部分も改修されています。
SOLはさんちかと直結する商業施設として、常に高感度なテナントを集め、施設のアップデートを定期的に欠かさず行い、来店者に常にフレッシュで心地良さを与えている事が特徴です。
主な商業ゾーンは地下1-2階のみに展開する少し特異な立地を活かして、L字型のフロアに大小のテナント区画を設けて、メリハリのある構成としています。
地下1階エントランス前のスターバックス横の区画に仮囲いができており、リニューアルを機に新たなテナントの出店が予定されています。
出店するのは、トアウェストのセレクトショップ「HIBARI NORTH BANK」。
2号店を、神戸国際会館SOLという人気商業施設にオープンする事で、ブランドの飛躍が期待できます。これをキッカケとして、全国に羽ばたく新たな神戸ブランドに成長して欲しいですね。
地下2階では、1月下旬に3店舗が退店しました。リニューアルに向けて新たなテナントを誘致するようです。
新しいテナントによるリニューアルで、70年・25年のダブル周年を飾って欲しいと思います。
国際会館前の歩道では、「こうべ木陰プロジェクト」と呼ばれ、六甲山の樹木を三宮に移植し、都心に木陰を多く作る事で、夏場の路面温度上昇を防ぎ、また人々の避暑スポットを増やす計画が進められています。
まず1本目の木が六甲山から三宮にやってきました。
今回の木は植え替えという形をとったようです。元々、ここにあった街路樹がどんな木だったのか思い出せませんが、今回、植えられた木が以前よりも大きく力強く葉も多い種類の木なのでしょうか。工期は3月末まで予定されています。国際会館前の他の街路樹や、再整備中の磯上公園にも六甲山の木々が植えられるものと思われます。
今後、三宮再開発・再整備が進行し、神戸国際会館よりも大型で、機能も拡大された最新の高層ビルが複数、誕生する事になりますが、その中で国際会館が競争力を維持し、これからも三宮の賑わいを創出する重要なランドマークとして、新しい再開発ビルと一緒に神戸を盛り上げ続けていって欲しいと思います。
神戸国際会館が70周年を迎える 新会館も25年の節目 SOLのプチリニューアル
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