JR三ノ宮駅前北側から徒歩2分程の好立地である琴ノ緒町5丁目。ここにあったコインパーキングが閉鎖となり、建設工事が開始されていました。暫くは基礎工事が行われていましたが、遂に鉄骨建方が開始されました!
L字型の敷地に地上5階建のビルが建設されています。5階のみは東側の壁面を斜めにするようです。周囲の建物も5階は斜めにするかセットバックしています。これは建築基準法による制限によるものです。
思っていた以上に規模の大きな建物になりそうです。南北のスパンも大きくとられています。テナントとオフィスの組み合わせが用途になるのでしょうか。
三宮駅周辺で勢いづく再開発・再整備から波及した民間開発と捉える事が出来そうです。これまで開発の中心は駅南側に集中してきましたが、北側も開発が散見されるようになってきました。
しかしながらこの琴ノ緒町5丁目計画の通りと同じ並びの南側には近代建築である帝国信栄社の本社屋があります。この建物を国登録有形文化財(建造物)に指定する答申が行われました。
従って将来的に周辺の再開発を進める際にはこの建物は開発区域の対象から外す必要があります。
駅前広場に面した建物は将来的に再開発を検討する事になる可能性が高まるものと思いますが、有形文化財はその対象に含む事が出来ず、開発範囲に制約を受ける事になりかねない事に懸念が生じます。
近隣の布引町4丁目の複合ビル計画はまだ着工に至っていません。駐車場を閉鎖して待機状態にあります。
三宮北交差点改良工事によって駅北側のロータリーも内部の解体が進められています。北側の計画は小粒ですが、南側の大規模開発よりも速いスピードで工事が進んでいます。この流れで大規模な民間再開発が生まれてくる事に期待しています。
琴ノ緒町5丁目計画の鉄骨建方が開始される 琴ノ緒町界隈で大規模再開発の始動はあり得るか?
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国登録有形文化財になっても建物の存続は所有者の意向次第です。
灘区にあった鈴木商店由来の鈴木薄荷本社ビルも国登録有形文化財でしたが、ポーアイ移転により半年ぐらいであっという間に解体されてマンションになりました。私有物件なので会社トップの胸先三寸です。
この帝国信栄社は景観政策課が取り壊しを危惧して早めに申請したと思われます。