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新港第1突堤再開発で建設されたウォーターフロント最前線の温泉リゾート「神戸みなと温泉 蓮」。2015年12月の開業から6年が経過しましたが、小学生未満の子供の利用は禁じられている為、これまで利用が叶いませんでした。しかし遂に子供が小学生になり、念願の宿泊を体験してきましたので、レポートします。
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和モダンの温泉旅館を意識させる枯山水風の庭
エントランスへのアプローチは枯山水風の庭園を抜ける形で造られています。松林に囲まれた庭園は神戸港のど真ん中である事を一瞬忘れてしまう「和」の空間です。
格子壁と屋根に囲われたアプローチ。
小さな丘や草木豊かな庭園は手入れも行届いており、季節の花々が咲き乱れています。美しいエントランスまでのアプローチに期待感を高める演出が見事です。
石畳のエントランス広場はスペースも大きな車寄せとなっています。三宮駅からの送迎バスも高い頻度で運行しています。
エントランスホールとレセプションエリアです。2層吹き抜けの和モダンなインテリア空間です。チェックインで受け取るキーはリストバンドとなっており、ルームキーとして使う他、館内の有料サービスにも使用できます。
客室階の様子
フロアの内廊下はカーペット敷で幅も広くシックな間接照明やダウンライトの採用で雰囲気があります。
客室のドアはワイドスパンで車椅子も通れるユニバーサル仕様です。
部屋番号のディスプレイの下には生花がさりげなく飾られています。
今回、宿泊したのは78室あるシーサイドデラックス。その室内の様子です。蓮は全室が和モダンのインテリアで統一され、また50平方メートル以上の広さも備えており、満足度の高いスパーシャスな造りです。
座椅子と低床テーブルの和室の寛ぎゾーンです。この部分のみ洋畳が敷かれています。
座椅子の他、少し床より高い椅子も用意されています。
冷蔵庫横に大きなクローゼットが造り付けられています。
中には布団が収納されており、ベッドと合わせて4人の宿泊が可能です。
冷蔵庫の上のミニバー。ペットボトルの水がサービスで準備されている他、ドリップコーヒーやティーバッグ、茶菓子、抗菌おしぼりが提供されています。
ベッドエリアです。スライドドアで和室と完全に間仕切る事ができます。
ベッドの上段にはシモンズ社製の6.5インチポケットコイルを内包したピロートップマットレス。下段はボックススプリングの2層構造。自宅のベッドはシモンズのユーロトップなので少し硬く感じましたが、上質な寝心地である事は確かです。
寝室ゾーンにはパウダーコーナーも備わります。
部屋の入口にある床から天井まで届く巨大な観音扉。
巨大なクローゼットになっています。温泉へ出向く際に使えるバスケット、浴衣、パジャマ、金庫が備えられています。
洗面コーナー。ボールは2つ備わり、椅子もあります。
ラージボトルで完備されたスキンケア製品。ポーラの製品で、洗顔からクレンジング、化粧水、乳液、ボディミルク、ヘアエッセンスまでが備わる充実ぶりです。
アメニティも盛り沢山。
リネンもしっかりと準備されていますが、大浴場にもハンドタオル、バスタオルが提供されるので、客室からタオルを持っていく必要はありません(ただSDG’Sからの観点からは今後のサービスとして継続されるのかは分かりませんが)。
客室内のバスルームです。基本的に使用される事はあまりないとは思いますが、清潔感の高い浴室です。
全室オーシャンビューが売りの蓮にはバルコニーが備わり、潮風に吹かれながら海を見て寛げるチェアーセットが置かれています。
バルコニーの広さは10平方メートル。
新築のホテルは数多く存在しますが、新築の旅館はあまり存在しません。やはり新しい建物は殆どの旅館がありがちなリニューアル物件とは設計から異なり、ホテルと旅館の良いとこ採りによって快適なステイを堪能できます。
夕・朝食は御食事処 ライブ割烹 万蓮
宿泊客には窓の外は一面、西側のメリケンパークを望む3階の「御食事処 ライブ割烹 万蓮」で夕食、朝食のビュッフェが提供されます。
和洋の豊富なメニューは五穀兵庫の地元食材がふんだんに使われており、味も良く、特にローストビーフや小鍋のすき焼き等、牛肉料理は絶品でした。
神戸みなと温泉
地下1,150mから汲み上げる温泉「神戸みなと温泉」。1階の大浴場と10階の展望大浴場で提供されています。都市部にあるスーパー銭湯の温泉は温泉と言ってもその泉質はイマイチといった所が多いので、この神戸みなと温泉はどうなのだろうと思っていましたが、外観は無色透明で匂いもありません。しかしその湯は肌当たりも非常に柔らかく、そして入浴後は肌がスベスベになる美肌の湯でした。1階の露天風呂には源泉かけ流し風呂もあります。最近はスーパー銭湯の風呂の種類が豊富で通常の旅館の温泉に物足りなさを感じる事もありますが、蓮ではこうした点も満足する事ができます。10階の展望露天風呂は宿泊者専用でオーシャンビューも楽しめます。この施設は関西初の温泉利用型健康増進施設として、温泉旅館の機能だけでなく、日帰りスパリゾートとしても活用する事が出来ます。1階の大浴場は日帰り利用と宿泊利用の共用施設です(日帰りでは小学生以下の利用不可)。日帰り利用では、温泉の他にフィットネスジム、屋内・屋外温水プール、岩盤浴、リラグゼーションサロン、レストランの利用が可能で一日中、楽しむ事が可能です。想像以上に日帰り利用客が多いのに驚きました。翌日はチェックアウト後にプールでひと泳ぎ。子供も大はしゃぎでした。プールは夜には大人用にナイトプールとして開かれており、プールサイドではBBQやドリンクも提供されています。
ウォーターフロント最前線にある総合スパリゾートとし、蓮は高いレベルのサービスをハード・ソフト両面で両立し、非常に満足度の高い施設と感じました。流石、ラスイートの運営する施設といったところでしょうか。
ただ景観面でこの第1突堤という神戸港でもハーバーランドに負けず劣らずの一等地に立地する施設としては小ぶりでインパクトに欠けるのも否めません。昨年、敷地駐車場北側で温泉の掘削が行われており、新施設に関する2期工事を計画していた模様ですが、コロナの影響を受けてこの建築プロジェクトどうなったのか。施設の増床・拡大は新港町の賑わい創出に更なる効果をもたらす為、今後の動きに要注視です。
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