須磨海浜公園・海浜水族園の再整備が完了し、次に神戸市が取り組むのが王子公園・王子動物園の再整備計画。王子公園については大学を誘致する等、一部を民間資金を活用した整備を進めますが、動物園については、完全公営施設として継続を前提でのリニューアルを図ります。再整備はエリア毎に段階的に進める想定で、第I期は園西側エリア一帯のリニューアルに着手。
その具体的な整備計画が示されました。まず特筆するのが西側に大きく設けられるサバンナゾーン。現在の王子プールがあるエリアを動物園内に組み込み、動物園の敷地を拡大。そこにサバンナゾーンを整備します。キリンを中心にシマウマ等、サバンナの生き物をより自然に近い形で観察できる環境を整えるようです。
そしてサバンナゾーンの南側にカバの展示エリアや爬虫類館を整備・建設します。
キリンは自然により近い環境の屋外放飼エリアに加えて、屋内展示エリアとなるキリン舎も設け、より近い距離での観覧が可能になるよう整備されます。
カバについても屋外の大きなプールに加えて、カバ舎の中に屋内観覧エリアが設けられます。現在のカバ展示はプールも小さく、水底に潜んであまりよく見えない事も多いですが、再整備後はこうした不満も解消されそうです。
広大なサバンナゾーンでは、生息する複数種の生き物を見通せる「通景」が演出され、より臨場感のあるダイナミックな展示となります。これは見応えがありそうです。姫路セントラルパークがこれに近い展示方法を採り入れているかと思います。
新たに建設される爬虫類館。現在も夜行性動物や爬虫類は1棟の建物内で展示されていますが、今回の爬虫類館は2階建てで、非常に規模も大きく、展示エリアも拡大し、より多くの種類の生き物の展示が可能になります。
サバンナゾーンの東側には大屋根に覆われたトイレも併設した憩いの広場が設けられます。木陰が充実した芝生広場は、お弁当を食べたり、イベントが開催されるエリアとして活用される想定です。
この第I期エリアの整備スケジュールですが、今秋より実施設計を進める間に、既存プールの解体に着手。本格的な整備工事は来春からスタートし、2027年夏のオープンを目指します。
王子動物園再整備・第I期リニューアルエリアは2027年夏オープン! サバンナゾーン等から着手へ
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク