神戸市は王子公園の再整備事業計画を始動させていますが、動物園ゾーン、大学ゾーンを除く園内の他エリアの設計、施工を手掛ける事業者を決定した事を発表しました。
落札した事業予定者はりんかい日産建設を代表企業とし、東亜道路・内藤ハウス・梓・パシフィックコンサルタンツ・E-DESIGNが参加する特定建設工事共同企業体で、落札額は約156億円です。
各分野の必要な経験を有し、十分な能力と専門性を有する企業グループによる実施体制であることや、王子公園内外の新たなにぎわいを創出するための明確なコンセプトが設定され、敷地の高低差になじむ建物の断面構成とヒューマンスケールを活かしたランドスケープである事が評価されました。
事業者から提案された整備内容は、王子公園駅に最も近い現在の平面駐車場を緑の広場へと転換し、そこから桜並木を北側に抜けるシンボルプロムナードとして整備。北側にスタジアムや各種広場を展開するというもので、事前に策定されていた基本計画に沿った形です。
多目的広場やみんなの広場は緑に溢れた憩いの空間となります。
移設されるスタジアムは、フィールドに人工芝を採用し、最新設備として更新されます。アメリカンフットボールの試合等の開催が想定される他、400メートルの陸上トラック、3,000席の観客席も整備されます。
地域にも開かれたスタジアムとしての活用も想定され、例えば夏のナイトフェスティバルや盆踊り等でも開放されるでしょう。
公園内にある神戸登山研究所も建て替えられてリニューアルされます。建物屋内外にボルダリングの行える設備も備えます。
新築される立体駐車場棟の屋上にはテニスコートを整備します。
公園のウェルカムゾーンとなる緑の広場。関西学院大の敷地と一体化される共に王子動物園のエントランス前広場としても機能し、賑わいのある空間が出現します。
来月に事業者と契約締結を済ませ、年度内には設計から着工に至る予定です。まずは立体駐車場の建設に着手し、28年春の駐車場棟完成後に平面駐車場を閉鎖して、緑の広場の整備に取り掛かります。1年後の29年春には同広場が完成。2030年にはスタジアムも完成し、同年度内に全ての工事を終える5年計画です。加えて王子動物園のリニューアル、関西学院大の新校舎整備も同時に進行していく予定です。
王子公園再整備事業(設計・施工一括発注)の事業予定者の決定 今年度中にいよいよ着工
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