旧ホテルシェレナ西館・第一グランドホテル西元町の解体工事が進行中です。土地を取得した和田興産は以前より、この場所に商業施設と住宅から構成される複合ビルの建設を計画している事が判明していましたが、その規模が読売新聞の報道で明らかになりました(S.Y. Kobeさん、情報ありがとうございました)。
新聞報道によると、地上19階になる模様です。
低層部には商業施設、中高層部は約100戸の住宅とし、来年の着工、26年の完成を予定しています。
地上19階建てというのは和田興産の採っている戦略的な階層数です。
昨年、竣工したばかりの「ワコーレ ザ・神戸旧居留地レジデンスタワー」も地上19階建て・高さ59.9m。環境アセスメントや景観規制、航空法上等の規制が掛かる60mをぎりぎり切りながら、タワーマンションの風格や性格を兼ね備え、階層数を最大限にすると19階~20階という階数となります。
ワコーレシティ神戸三宮、ワコーレ神戸三宮トラッドタワーも同様の規模です。
今回のシェレナ西館跡地のプロジェクトを機に、幻の計画となったワコーレ中央区伊藤町・江戸町計画があった事を久しぶりに思い出しました。旧居留地の三宮伊藤町ビル北館、南館の跡地に和田興産が地上19階建ての住宅・店舗から成る建物を2018年に完成させる計画でした。
以前よりこのプロジェクトで注目している点は、立地上、神戸市の都心機能活性化地区内にある且つ敷地面積が1,000㎡以上ある為、住宅の床面積は容積率の400%以内に制限されており、100戸の住宅を建物内にどのように確保するのか。地区の最大容積率は800%です(建ぺい率80%)。19階建ての建物を建設する場合、単純計算だと建築面積を400㎡にまで落とさないとなりません。商業施設の入る低層部は床を大きく取り、住宅部分はセットバックする他、制度設計による容積率緩和等も用いるものと思われますが、商業施設の導入についても何らかのボーナスが認められているのかもしれません。それでも容積率400%+αに対して100戸はしんどいと思います。分譲マンションではなく、単身者用の賃貸住宅であれば、1戸辺りの床面積は限られるので戸数は稼げますが、どうなるのでしょうか。また西元町駅と直結する低層部の商業施設の内容も注目度の高い計画です。周辺人口は増加しているので、食品スーパー等のニーズは高いでしょう。ハーバーロードに面する部分にはカフェ等の出店が望ましいです。
因みに一昨日前に掲載した栄町通5丁目のコインパーキング跡地を取得したのも和田興産との事です(OSさん、情報ありがとうございました)。こちらは間違いなく分譲マンションプロジェクトになるものと思われます。
旧ホテルシェレナ西館(第一グランドホテル西元町)跡地には和田興産が地上19階建ての商業施設・住宅の複合ビルを計画か
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周辺に住んでいる人からしたらスーパーや飲食店やカフェバー的な大人の店が入っても便利かと思います。
旧ホテルシェレナ西館(第一グランドホテル西元町)跡地の「(仮称)神戸市中央区元町六丁目計画」の神戸市都市景観条例に基づく建物建築概要説明会のご案内が配布されてきました。
写真付きですが、中々カッコいい建物です。
4月18日(火)14時からH DC神戸5階で開催されます。ご参考までにお知らせさます!