先週の記事にて三宮新港町計画の取材時に新港第1突堤基部に謎の櫓が出現している事をお伝えしていました。南側の敷地で神戸みなと温泉蓮を運営するラ・スイートが二期計画を目論んでいる?と推察を立てていましたが、本当にそんな計画があるようです。
道路を挟んで向かいで建設中の住友不動産のベイシティタワーズ神戸WESTの物件公式サイトになんとこの計画を示唆する情報の記載かありました。
※本物件敷地南西側には、株式会社ラスイートによる建築計画があります。(2020年2月時点において、この計画に関わる建物については未だ建築基準法第6条の建築確認を受けておらず、建物規模等の詳細は未定です。また、この計画は変更中止になることがあります。
やはりこの櫓は温泉掘削を行なっているものと思われます。
神戸みなと温泉蓮は270度を海に囲まれて全室50平方メートル以上でオーシャンテラス付というハードの良さ、神戸の都心やウォーターフロントを一望できる眺望の良さ、アクセスの良さ等によってシティリゾートホテルのような性格を持ちつつも地下1,150メートルから湧き出る天然温泉の掛け流しも提供する温泉旅館というミスマッチにラスイートの提供する上質なサービスも手伝って高評価を得ている大人向けの宿泊施設です。
部屋が広いのと施設自体が敷地に対して小さい事もあり、ホテル室数は90室に留まっており、キャパシティは大きくありません。二期計画を始動させるという事は現状以上の規模に見合う需要が見込めるという事になります。二期計画も一期と同様の規模の建物を建設するのでしょうか。結果論ではありますが、最初から倍の大きさの建物を建設していれば、この突堤の大きさに相応しい風格を与えられたのではないかと思います。
思えば昭和から続く温泉旅館の殆ども増築を繰り返して迷路のようになっている物件は稀ではありません。ただ足元ではコロナウィルスに端を発した急激な景気後退や訪日客の減少が大きなインパクトが生じています。しかしながらひとまずは温泉が湧き出なければ新施設の建設もありません。今後の動向に注視していきたいと思います。