長崎市の長崎港に面したウォーターフロント最前列に出現した長崎県の司令塔・新長崎県庁舎。非常に斬新なデザインが特徴の同庁舎はその外観だけでなく、その内装の素晴らしさも特筆される建物です。
その特徴は自然素材を惜しげもなく活用している点です。
今では、神戸市内の新築公共施設にも積極的に自然素材を多く採用されていますが、この長崎県庁舎はそうしたトレンドの走りのような存在です。
その真骨頂は内部の圧倒的な存在感を放つエントランスアトリウムに現れています。
4層吹き抜けの巨大な吹き抜けにも木材のルーバーか無数に張り巡らされています。
そしてそのアトリウム内を縦横無尽に階段や渡り廊下が設置されています。
アトリウム内の空中動線は映画「ハリー・ポッター」に登場するホグワーツの学生寮を思い起こさせますね。
この庁舎の設計を手掛けたのは、日建設計です。
兵庫県庁舎も解体されて、緑地化される方針ですが、もしダウンサイジングされた新庁舎が建設されるのなら、長崎県庁舎をお手本にして欲しいと思います。
庁舎のダウンサイジングに両手で賛成している訳でありませんが、あくまでも現庁舎解体後の残りの土地に民間事業者による集客施設を建設する事が大前提の話ではあります。
木製ルーバーの天井の通路の先にはエレベーターホール。
最上階8階は展望スペースとして一般開放されています。
4面を開口部に囲まれた展望室。非常に明るい空間に快適性の高いソファーセットやテーブルセットが配置されています。
無論、こちらにも天然木材が柱や梁に採用されています。一般開放を再開したばかりの神戸市役所本庁舎1号館の展望ロビーはリニューアルされましたが、フロア内には椅子の一つも置かれていません。ホスピタリティを感じさせるには、快適性も重要な要素です。
また展望室の外には展望テラスが二方向に整備されています。
特に南側のウッドデッキテラスは長崎港に面し、非常に開放感のある屋外空間です。
天気の良い日は非常に気持ちの良い場所です。また夜間には長崎の夜景も堪能する事が可能です。
長崎港の奥には女神大橋が確認できます。
長崎のベイエリアをも一望します。
夜景の名所・稲佐山や長崎初のタワーマンション「タワーシティ長崎 タワーコート」。
長崎県庁と共に整備された防災広場と長崎県警本部。
そして完成をいよいよ間近に控えるJR長崎駅ビルやコンベンションセンターの「出島メッセ長崎」。
長崎県庁舎は長崎観光の拠点としても重要な役割を果たしています。
地域探訪: 長崎・長崎県庁舎 圧巻のアトリウム空間と空中動線は自然素材をふんだんに採用
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