福岡市・西中洲の水上公園にある商業施設 「SHIP’S GARDEN」については既に当ブログでご紹介しましたが、西大橋を挟んで向かいにも魅力的な親水公園があります。
那珂川沿いに開けた「天神中央公園」。福岡は海も川もある水都。大阪や広島も同様に都心部に複数の川が流れている事は同様ですが、海までは一定の距離があります。福岡は海も比較的近いのが特徴です。
天神中央公園の入口です。水辺の公園ですが、緑も多く生い茂り、木陰がしっかりとあります。
休日には賑わいイベントが開かれており、訪問日もテントやベンチが置かれて、グルメイベントが開催中でした。
同公園は福岡県営です。旧福岡県庁跡地に整備された都市公園です。総面積3.1ヘクタール。那珂川に面したエリアは飛地のようにメインエリアと少し離れています。
芝生広場や集客施設もある他、近代建築で国の指定重要文化財であるた旧福岡県公会堂貴賓館も園内に立地しています。
この公園にもご当地モニュメントを見つけました。ただBE KOBEのように記念撮影する人は見受けられませんでした。地元の人々で賑わっていたようです。
中洲周り等を巡る観光遊覧船が発着するクルーズ船観光案内所を兼ねた休養場。
これに加えて園内にはにぎわい施設「ハレノガーデン」が2019年に開業しています。全国の公園で進められている民間資金を活用した制度であるPark-PFI方式がこの公園にも導入され、民間活力による集客施設建設が行われました。
西日本鉄道が事業者に選定され、EASTとWESTの2棟のにぎわい施設を建設。カフェやレストラン等、4店の飲食テナントが入っています。
特徴的なのはWEST。平屋建てですが、その建物片側全面をなだらかな階段にして屋上テラスへのアプローチ兼ベンチとして憩いの施設となっています。
神戸でも東遊園地、メリケンパークにてPark-PFI導入による集客施設の建設が進みました。また今後は新港第2突堤周辺でも同様の賑わい空間の整備が進む予定ですが、福岡でも都心エリアの公園整備は更に強化される計画です。
福岡市は今後、市内の3つの公園の再整備にもPark-PFIを導入する計画です。天神中央公園と同様に那珂川に面する「清流公園」の再整備には、地元盟主である福岡地所を代表とした企業グループが選定され、水辺を活かしたまちづくり「リバーフロントNEXT」を具現化したイベント広場、ファニチャー類の整備、夜間には橋上広場に常設型「光のショー」を開催する等、様々な試みが導入される予定で、新たな観光資源としての期待が高まっています。
JR博多駅近くの「明治公園」では、東京建物を代表とする企業グループが公園整備・管理者に決定し、芝生広場を取り囲む空中回廊や、この回廊と接続し、屋上テラスもある集客施設が整備される計画です。
全国でも有数の規模で都心再開発が進み、強力なインバウンド需要が望める福岡では、都心の公園再整備を担う事業者も大手不動産会社やデベロッパーが名を連ね、その整備内容も大規模で投資額も増大しています。
天神ビッグバンや博多コネクティッド等、大胆な規制緩和と手厚いインセンティブを導入した事によって、都心エリアの再開発が勢いを増し、更なる需要を生み出す好循環が構築された福岡。公園再整備の内容にもその勢いが反映されているようです。
地域探訪: 福岡・天神中央公園は天神・西中洲のウォーターフロントオアシス 福岡市が更なるPark-PFI導入で公園の大規模再整備を計画
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