ひと昔は西のハーバーランド、東のみなとみらいなどと言われた頃もありましたが、今やその差は歴然とし、横浜のみなとみらい21は名実と共に飛躍する横浜の原動力として急激な発展を遂げつつあります。
こちら写真は2006年のみなとみらいの様子です。13年前の中央地区は殆どまだ未開の地でした。その後、右端のトリプルタワーマンションが立っている街区周辺に高さ99.99mのタワーマンションが次々と建設され、住宅地区としてまず空区画を埋めていく形で開発が進みました。
そしてその後、大企業のR&D施設やグローバル本社オフィス等の企業進出が盛んになり、業務・研究施設が林立し始めました。ここ5年程は大手デベロッパーによる大型賃貸オフィスビルやMICE施設、音楽ホール、ショッピングモール等、街の多様化が進み始めています。
楕円形のデザインが特徴的な富士ゼロックスのR&Dスクエアは地上20階建てで同社の横浜みなとみらい事業所として2008年に稼働。同地区の研究施設進出の先駆けとなりました。
その向かいに立つのが日産自動車のグローバル本社。東京・銀座にあった本社を発祥の地の横浜に移転。2009年に竣工しています。ゴーン元会長もここからの横浜の発展を眺めていたのでしょうか。
ゼロックスと日産の向かいに誕生した再開発地区が横浜ベイクォーター。商業施設とオフィスビル、タワーマンションから構成される複合都市です。かもめりあの北側で計画されていた商業施設ミッドポートプロジェクトはこの横浜ベイクォーターを彷彿とさせる建物として期待していたのですが、リーマンショックによって頓挫してしまいました。
みなとみらいは現在も怒涛の建設ラッシュが起きています。日産の並びで建設中なのは東京と横浜を結ぶ私鉄大手を有する京急グループの新本社ビル。
更の隣には稼働してまもない資生堂のグローバルイノベーションセンターがあります。神戸医療産業都市もこのレベルの大企業の研究施設をもっと誘致しなければなりません。
ゼロックスの隣で建設中の巨大なオフィスビルは清水建設が開発する延床面積10万平方メートルの賃貸オフィスビルである横浜グランドゲートで2020年2月の竣工予定ですが、SONYが1棟を借り切るようです。
更に重機の林立する建設現場には鹿島建設を筆頭とする企業連合が地上21階建のオフィスビルとなる横濱ゲートタワーを計画中。2021年の開業を目指しています。
横浜市は市内最大のMICE施設であるパシフィコ横浜の隣接地に新たなコンベンション施設の建設を進めています。またその更に隣接地で建設されているのはリゾートトラストの横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾートとザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜の集合体となる大型ホテルでMICEとホテルの融合施です。波のような形状をした特徴的な建物で非常にお金が掛かっています。新港突堤にもこんなホテルができればと思います。
タワークレーンが立つ現場では村田製作所がこれまた研究開発拠点となるみなとみらいイノベーションセンターを建設しています。みなとみらいの先進性のあるイメージと土地の取得しやすさ、東京の都心からのアクセス性の良さがこの地区を一大研究拠点へと変貌させていると言えます。村田製作所の研究センターの北側ではコーエーテクモゲームズが新本社、ホテル、ライブハウスから成る複合ビルを建設しています。
横浜ランドマークタワーの足元ではチケットぴあを運営するぴあが収容客数1万人規模の大型コンサートアリーナとなるぴあアリーナMMを建設しています。横浜のコンサート会場は新横浜にある横浜アリーナが有名ですが、利便性の高い新都心地区に大型アリーナが誕生します。
今回紹介していませんが、前述の横浜グランドゲートの隣接地の空区画にも延床面積18万平方メートル超えの巨大な複合オフィスビルが計画されています。
みなとみらいもバブル期より計画され、桜木町駅から至近距離のランドマークタワー周辺の開発は進みましたが、その後、ポートアイランドII期や大阪南港、東京台場等、多くの埋め立てエリアがそうであったように広大な空地の活用が進まない不良債権的存在になった時期もありました。しかしながら歳月を掛けて着実に横浜の都心の再形成と活力アップに貢献しています。好況が開発ラッシュを後押ししていますが、みなとみらいへの企業進出に拍車を掛けた決定打はアクセスの向上でしょう。横浜駅と元町・中華街駅を結ぶ横浜高速鉄道みなとみらい線の開通がこの地区の価値を大きく向上させました。同新線は東急東横線と相互直通運転をしている為、東京・渋谷からみなとみらいが直通で繋がっているのです。神戸の臨海部や神戸空港の活用についても三宮との接続だけでなく、関西の交通ネットワークにおけるアクセス性という視点でインフラを整備する必要があるのではないでしょうか。神戸の中のウォーターフロントではなく、関西の中でどう位置付けるのか。三宮への企業誘致も医療産業都市を三宮も含めた広義にエリアを捉え、研究開発拠点の誘致も進めるべきでしょう。
地域探訪: 横浜みなとみらい21は怒涛の開発ラッシュ!
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横浜の凄さって車でドライブするとよく分かる
東京より衝撃受けるぐらい凄い
道も広いしビルがギュウギュウに建ってるわけでも無い
街造りから完成されていてちょっとドバイっぽい景観なんだよなー
もちろんビルの高さはドバイに勝てないけどビルの配置とかドバイっぽい
神戸に関係ないけど横浜ネタは大事だと思います
横浜を知って神戸市関係者にはもっと危機感を持って欲しい
せっかくポテンシャルある土地を活かせてないのは憤りと歯がゆさのなんとも言えない気持ちになる
みなとみらい地区ですが、私から見ると「つまらない残念な団地」にしか見えません。
建設されるビルも小粒なものばかり。
せっかく300m建てられる街区も153mのビルしか建たないし。
あまりに高さ規制をし過ぎているので、残念な結果が多いと思います。
ぜひ神戸こんなことにならないようにしてほしいです。
数年前は神戸も横浜に負けないように頑張らな!と思っていましたが、今は横浜のスピード感溢れる再開発を指をくわえて眺める日々です(笑)
あまりにも神戸に動きがないので…
ベイエリアの空き地が埋まっていくのを上から見ていると気持ちがいいですね
いつか神戸でこれを感じたい
オフィスと住宅の違いは重要
みなとみらいで今建設ラッシュなのは主にオフィスで、「団地」とは言えません
それも大企業の本社や研究開発拠点など、特に重要な施設ばかり。他、国際展示場の増設、アリーナが3つ増設、カハラリゾートやウェスティン等の高級ホテル…再開発の「質」を考えても今の横浜(の再開発)は極めてレベルが高いと思います。
ここらで本音を言いましょうか。
今の神戸市長は本当に疫病神のようです。
市長就任時は期待感もありましたが、ここに来て先日の三宮駅前の市バスの事故は本当にあり得ない事態が起こっていると感じています。死者が出る事故なんてわたしが子どもの頃の「こうべ祭り事件」以来のことのような気がします。
ようはトップがネガティブなのです。
マフィーの理論じゃありませんが、ネガティブ思考は必ずネガティブな結果を呼ぶ。
市バスの停留所の変更は、素人目にももっとも人通りの多い横断歩道の位置に移動なんて危ないと思ってました。JR三ノ宮駅東口の高速バスターミナルも、手練な職員たちの誘導があっても非常に危険な位置です。
バスターミナル構想はそういう意味でも必須で神戸市、三宮駅前整備は早急に手を付けねばならない事案なのです。
市長はヤミ専従問題に絡み、市交通局職員の大量懲戒処分を先日行っています。処分すべてに事故が関係しているとは言えないですがなんらか悪影響を及ぼしたと感じます。
森羅万象、物事は繋がっています。神戸市役所内がネガティブ思考の嵐に包まれている以上、また必ず不祥事が発生します。
人間は思考によって行動が支配される生き物です。
オカルトを信じるものではないですが、ポジティブに物が受け取れる為政者が本当に必要と感じます。
ポジティブ思考がポジティブな結果をわたしたちの神戸にもたらすと私は信じています。
だから、わたしはこれから毎月一度は住宅都市局に意見するつもりです。都市局や市役所のみならず、神戸市民の大多数がわたしたちの街が再び大きく飛躍する日を願ってやみません。
わたしたちが訴え続けることで彼らのネガティブ思考を変えることが、もっとも今現在の神戸に必要なことだと痛感しています。
こべるんさん:不適切な投稿をしたかもしれませんので削除して頂いてもかまいません。