創業112年の老舗地場百貨店ヤマトヤシキが会社を清算し、旗艦店の姫路店を閉館してから早5年。ヤマトヤシキの親会社となったラオックスによる再開発も検討されていましたが、最終的には店舗付分譲マンションという無難な形に収まらざるを得ない事になりました。
現地では既存建物の解体が進めれてきましたが、地上部は姿を消し、更地化されています。
ヤマトヤシキの建物が無くなって、アーケードのみゆき通りには陽光が降り注いでいます。
仮囲いには分譲マンション建設予定地の大きな予告広告。開発計画を進めるのは近鉄不動産と大林新星和不動産の2社です。
建築計画のお知らせが掲示されています。敷地面積は約3,000平方メートルあり、その規模は地上16階 高さ49.95m 延床面積21,228.66平方メートル。用途は共同住宅、店舗、タワーパーキング。住戸数は約200戸を見込んでいます。着工時期は今月下旬とまもなくです。
設計と施工は長谷工コーポレーションが担当します。商店街に面しては店舗区画が設けられる予定ですが、どの程度の規模、区画数となる計画でしょうか。
街の賑わいを創出する新たなランドマークとしての復活が期待されます。百貨店を失った街の地盤沈下は大きいとされていますが、姫路の場合、それにとって代わる商業施設が駅前に集中した事による競争激化の中での淘汰劇でした。
街区内ではこの再開発に参画しない店舗が新たな店舗ビルをひと足早く建設。
二階町と大手前通りと交わる西側の角地です。
また対角線上の東側の角地にもローソンの入る平屋建の店舗が建設されました。
姫路市の課す景観規制によって、建物は大手前通り側が11階建、みゆき通り側が16階建という構成になる計画です。
姫路城から至近距離となる為、建物のランドマーク性と街との調和の両立が図られる必要がありますが、長谷工のマンションは板状等、どちらかと言えばシンプルなデザインの建物が多く見受けられます。どんな意匠となるのか。
姫路市中心部でもコロナ前は駅前再開発とは別にホテルの建設ラッシュが起きていましたが、今は住宅建設が主になっている模様です。
ダイワロイネットホテル姫路に隣接していた雑居ビル2棟の建て替え開発工事が進行しています。
大和ハウス工業が設計、施工を行う「桂スチール駅前町共同住宅新築工事」。
建物の規模は鉄骨造地上8階 延床面積2,392.02平方メートルで、用途は飲食店と共同住宅です。既存ビルには世界の山ちゃん等が出店していたので、再び飲食店の出店が見込まれます。店舗フロアと住宅の割合はどうなるのでしょうか。
建築主の桂スチールは姫路市に本社を置く金属加工製品の企業です。同社は近年、保有不動産を活用して、事務所や店舗と共同住宅を組み合わせたビルの建設を進めています。
並びには姫路フォーラス跡地の再開発で建設されたダイワロイネットホテル姫路と都市環境開発が建設した姫路ザ・レジデンスが立ちます。
通り角地のファッションビル「WAT」。カーテンウォールに覆われたデザイン性の高いビルが足場に覆われて全面改修が進められています。
2号線沿いに新しい建物や装い新たな建物が増えています。
地域探訪: 姫路・ヤマトヤシキ姫路店跡地の再開発予定地には不動産会社2社が店舗付分譲マンションを建設
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16階建ですか。駅南のホテル日航から姫路城を望むときに、かなり邪魔になりそうですね。姫路駅とお城の間の商店街は、せっかくの旅行客をうまく捕まえられないままです。土日にシャッターを下ろしたままの飲食店も少なくありません。姫路市長も商工会議所も、ちゃんと仕事してないみたいですね