JR京都駅前広場の西側に鎮座するのが京都中央郵便局です。日本郵便はこのターミナル駅前一等地にある中央局の再開発「京都プロジェクト(仮称)」を計画しています。
計画されている建物は地上14階 地下4階 延床面積130,000平方メートルの大規模複合ビルで、用途は事務所、ホテル、商業施設、
駐車場、バスターミナル等を想定しています。高さは60mと隣接する京都駅ビルやホテルオークラ京都等に並ぶ市内最高層の建物となります。
具体的な開発スケジュールは現在のところは明らかにされていませんが、2029年度の工事完了を目指しているとの事です。
開発に充てられる敷地面積は10, 200平方メートルと1ヘクタールを超える大規模再開発プロジェクトになる予定です。
敷地には西側に隣接する京都駅ビル西第2駐車場も含まれています。建物と土地を保有するのは、京都駅ビル開発。日本郵便と共同で再開発ビルプロジェクトに挑みます。
残念ながら角地にある日本生命京都ヤサカビルはこのプロジェクトには参加しません。よって敷地はL字型となり、この角地のビルを取り囲む形での再開発が行われます。
日本郵便は、東京、名古屋、福岡、広島で既に各都市のターミナル駅前の中央郵便局の建て替え再開発を完了しており、JPビルやJPタワーを完成・運営しています。まもなく大阪も完成する予定で、京都は6番目のプロジェクトとなります。
京都と同じく高さ規制の厳しい福岡でもタワー化は出来ないので、KITTE博多も高さ60mに抑えられていますので、京都のプロジェクトも高さ感は同様かと思います。
京都駅北側では、京都駅西ビルに入っているビックカメラJR京都駅店が来月7日に閉店します。京都駅前に最初に進出した家電量販店でしたが、後発で近鉄京都店跡地に出店したヨドバシカメラとの競争に敗れてしまったようです。駅ビルの一画を成すビルが丸ごと空きテナントとなります。ヤマダやエディオン等、他の家電量販店を後継として誘致できるのでしょうか。
その向かいには、キャンパスプラザ京都。大学間や地域との連携を目的とした複合交流施設です。
ホールや貸し会議室等を備えた地上6階 地下1階 延床面積約12,000平方メートルの建物で、学生や社会人等にも広く開かれており、サテライトキャンパスも入っています。
京都中央郵便局前には関西電力京都支社ビルやローム京都駅前ビル等の企業ビルも立地しており、周辺はビジネスと商業の集積が進んでいます。
JR、地下鉄、近鉄が乗り入れる京都駅は一日の乗降客数合計が40万人を越える関西有数のターミナル駅です。市内を縦横無尽に走る市バスのターミナルも駅前に立地し、市内最大の交通拠点に誕生する日本郵便の大型複合ビル。政令市のターミナル駅前の中央郵便局は軒並み開発が進められていますが、神戸の中央局は不運にもターミナルどころか駅前にも立地していない為、同様の開発は見込めないのが残念です。
地域探訪: 京都・日本郵便が京都中央郵便局の再開発に乗り出す 延床面積13万平方メートルの複合ビルに建て替えへ
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