四条通りに面し、地下鉄・阪急四条烏丸駅とも地下階で連絡する京都産業会館と隣接する市営駐車場を再開発して誕生したのが「京都経済センター」です。2019年に完成し、京都経済の拠点として機能しています。
地上7階 地下2階 延床面積29,387.19平方メートルの建物で、総事業費100億円が投じられました。設計、施工は大成建設が担当しました。
土地は京都市が保有し、60年の定期借地方式で、建物は京都府、京都商工会議所、(公社)京都工業会、(一社)京都産業会館、京都信用保証協会、にぎわい施設運営SPC等が建設、区分所有しています。
地下1-地上2階は、全19店舗の入る商業施設「SUINA室町」となっており、物販や飲食系の様々なテナントが出店しています。
建物は京都らしく、和とモダンを融合させた外観デザインで、随所に和のエッセンスが散りばめられています。
ファサードには、2層吹き抜けのピロティを設け、2階にはテラスバルコニーをグルリと外周に設置。
1階の中核テナントには大垣書店。奈良市の県立コンベンションセンター内の蔦屋書店のように内装や品揃えに拘りを感じる店内でした。
建物内中央の動線です。
地下階はフードホールとなっており、地下鉄駅への通路にも直結しています。
2階は屋外歩廊に接続している他、人気テナントのポケモンセンターキョウトも入居しています。
奥には京都産業会館ホールのエントランス。
京都産業会館ホールは大・中・小の3つサイズの多目的ホールがあります。
ウッドパネルの館内フロア案内です。3-7階はオフィスフロアで、京都商工会議所をはじめ、京都市内の産業界の様々な組合・協会の事務所が入っています。
フードホールへの連絡階段です。
2階の歩廊テラスです。
テラスから見下ろす建物前の広場です。
建物前の広場も含めて交流拠点としての賑わいを創出する造りになっています。
広場前には四条烏丸の市バス停留所も設けられており、交通拠点としての機能も付与されています。
天然木材を外装に多用し、京都の持つモダンで洗練された雰囲気を和のテイストにまとめ上げたデザインと交流拠点機能によって、四条通り新ランドマークの一つとして、エリアの活性化に貢献しているようです。
四条通りと烏丸通りの交差点はまさに京都の顔と言える風格を誇示するエリアです。その中でも京都経済センターは、異彩を放ち、強いアイデンティティーを備えた施設でした。
地域探訪: 京都・京都経済センターは和モダンのデザインが光る「交流と融合」の拠点施設
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
烏丸の京都経済センターはその外観も含め、最新の施設や木材を大胆に使った建築で新しい京都の顔になっていますね。こういった和モダンの建築が近年の京都の建築の主流だと思います。ただ屋上工作物の建築基準が厳しいせいかやっぱり箱型になり面白みに欠けます。屋上は本願寺のような瓦屋根風にして寺院建築を踏襲出来ていたらと思います。
つい数週間前に京都に行ってきました。京都の町はもうコロナ前と変わらないぐらいインバウンドで溢れかえっていましたね。道行く3人に1人ぐらいが欧米系の観光客です。若者だけでなく欧米系の年配の外国人は日本人の年配の方と比べておしゃれでカラフルです。それが地味な色合いの京都の街並みにマッチングしてるんじゃないかと思いますね。
神戸もインバウンドが増えて来ていますが、神戸のどこに行っているんでしょうか?またどちらかというと中華系の東南アジアの観光客が多いような気がします。観光でなくやっぱり欧米系の人々が多く居住していたからこそ神戸はハイカラと言われていた訳で一抹の寂しさを感じます。