メリケンパークの東端にて長らく進められていた京橋防波堤整備工事がついに完了しました。普段何気なく眺めていた沿岸部ですが、今回の工事完了によって安全性が大きく向上し、高潮や波浪に対する防災機能がしっかりと強化されました。

右側の低い部分は既存の防波堤です。それを延長する形で防波堤が更に先まで構築されました。新たな防波堤は高さも幅も大きくより強固な造りとなっています。

この防波堤整備の目的は、内側の水域を保護する事で域内の波の高さを抑制します。

ではこの水域を保護する目的は何か。それはこの後に計画されている壮大なプロジェクトの準備の為です。

防波堤がしっかり街を守る役割を果たせるようになったことで、これまで使われていた水域奥にある船溜まり(ふなだまり)の埋め立て事業がいよいよ本格化します。
かつては多くの船が行き交い、地域の水上交通や物流を支えてきた船溜まり。時代の変化とともにその役割を変えてきましたが、今回の埋め立てによって、広大な「新しい土地」が誕生することになります。

埋め立ては高架道路の浜手バイパスより南側にまで及び、メリケンパーク東側と新港第1突堤が最短距離で結ばれる事になります。そして新たに生まれる親水空間では、開発の方向性として、以下のような魅力的な未来像が広がっています。
1. 緑豊かな水辺の親水公園・プロムナード
防波堤沿いの景観を活かし、市民が散歩やジョギングを楽しめるオープンエリアの整備。カフェなどを併設した、憩いのスポットとしての活用が期待されます。
2. 防災拠点を兼ねた複合スペース
いざという時の避難や物資輸送に対応できる防災機能を備えつつ、平時はイベントや賑わい創出の場として活用するハイブリッドなまちづくり。
3. 地域の賑わいを生み出す商業・交流施設
地元ならではの食や文化を楽しめる商業エリアや、多世代が集えるコミュニティ拠点の誘致など、街全体に新しい風を吹き込む開発。
工事の完了は一つのゴールであり、同時に新しい京橋のまちづくりという新たなスタートでもあります。これまで海と街を仕切っていた場所が、これからは「人と人、人と海をつなぐ新しい賑わいの拠点」へと変化していくはずです。
分断されているメリケンパークやハーバーランドとニューポートエリアを結節し、ひと続きとなって、より完成されたウォーターフロントの形成を担う重要なプロジェクトとなります。

それら一連の計画における第一段階として、エントランス部にあたる波止場町に2028年春のオープンを目指し、1,000人規模を収容するライブハウスが新設される計画です。まだ着工の気配がありませんが、着工時期は事業用定期借地権設定契約締結後6カ月以内に現地着手が条件だったので、12月頃には工事が開始されるのではないかと思われます。

新港地区では、第1・2突堤水域内のマリーナ整備が進行しており、来春の供用開始によって、スーパーヨットが集うまるで海外のウォーターフロントのような光景が広がる予定です。既に水域内には浮き桟橋を固定する杭が建て込まれました。

岸壁沿いに置かれたコンクリートの箱。内部にケーブルを通す為の管が埋め込まれています。海底に設置する電気ケーブル用の防水ジョイントボックスかと思われます。

地中電気ケーブルの延長が行われています。岸壁から水中にケーブルを挿入し、浮き桟橋に電気を供給します。

水域内には照明が灯り夜間も明るい空間になるでしょう。
兵庫県、そして神戸市に対する海外からの注目度が高まる中、神戸を訪れる国内外の人々が感嘆し、地元民も誇れる湾岸エリアとして大きな期待が寄せられます。
次世代アリーナの開業(TOTTEIエリアなど)や、リゾート感を高める大型マリーナの整備、宿泊・商業施設の誘致が進行中であり、スポーツ、音楽ライブ、大規模イベントが次々と生まれる関西屈指のエンターテインメントゾーンへと変貌しつつあります。
京橋防波堤整備工事完了に伴うウォーターフロント大変革の始まり 人々を魅了する関西屈指のエンターテインメントゾーンへ
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