新港町のツインタワーマンション西棟であるベイシティタワーズ神戸WESTの西側で整備が進められていた緑地広場「ベイコート」は1ヶ月以上前に完成を迎えていましたが、供用開始は保留されていました。
ベイコートは、神戸ポートミュージアムやステージフェリシモのある南側とベイシティタワーズやジーライオンアワーズビルのある北側を結ぶ連絡デッキと接続したスロープと階段から構成される緑地空間です。回遊動線と広場の機能を兼ねており、殺風景だった港湾倉庫街に潤いをもたらす存在です。
デッキの完成時点で、エレベーター周りと階段の一部は供用が開始されていましたが、ベイコートの造成が始まると、再び閉鎖されていました。
ようやく再びこの階段を下りる事ができるようになりました。
階段を下りると、踊り場に辿り着きます。階段とスロープの分岐点となる場所です。
弧を描くようにカーブするスロープ。手摺は高さを変えて2本用意されています。
ショートカットには階段を使います。床材は、この新港町のデッキで共通採用されている滑り止めの練り込まれたフロアになっています。
スロープは植栽の合間を縫うように散策路的に整備されています。
床材は2段目の踊り場からコンクリート打ちっ放しに変更されています。
最後の階段を下り切ると、ベイシティタワーズ前の大広場に辿り着きます。
非常に明るく美しい緑地動線が生まれました。
京町筋から南下してきた来街者にワクワク感を与える事ができる動線なのではないと思います。分かりやすいですが、少しだけ迷路のような感覚も与えます。
どの経路を通っても最終的には同じ場所に辿り着く事ができる遊び心のある動線です。
東遊園同様に美しい空間ですので、スケボーで破壊される事のないよう厳しく取り締まりを行うべきかと思います。サンキタ広場の二の舞にしてはなりません。
これまでは京町筋を南下してきた人々は歩道を直進していましたが、今後はこの動線がメインアプローチとして、アトアやステージフェリシモ、そしてゆくゆくは、神戸アリーナにもアクセスする事になるのかもしれません。
今後、ベイシティタワーズ神戸WEST前の広場の活用もテナントが入るようになると進む事でしょう。カフェがオープンすれば、オープンテラスとしての利用が行われるかもしれません。
神戸アリーナパークが完成すると、1万人規模の人々が、このエリアに回遊する事になります。アリーナ内にも飲食店が開業する予定ですが、席数を考えると、ピーク時は神戸ポートミュージアムのフードホールを合わせても賄いきれないでしょう。
ポーアイ・ワールド記念ホールでのコンサートやイベント開催では、純粋にイベントのみを楽しむ事に留まり、それ以外の時間は三宮で費やす必要がありました。
新港町エリアはこれから発展の余地を大きく残しており、アクセスの改善や再開発の進行具合によって、ハーバーランドやメリケンパーク並みの集客性を期待できるようになるかもしれません。
三宮、元町エリア及び西側のウォーターフロントエリアとの連携・回遊性向上が重要である事は言うまでもありません。ポートループの利用者数も鰻登りのようですが、やはりLRTの早期導入検討を開始するべきでしょう。
3年前までは殺風景な港湾倉庫街だった新港町。木一本も生えていないグレー色の街でした。
まだ整備が進んでいるのは西側のみですが、今後、電柱・電線も姿を消して更にスッキリとした街並みに変貌する事になるでしょう。
三宮・新港町計画 緑地広場の「ベイコート」が完成・共用開始!親水エリアへの新たなメインアプローチに
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