新ウォーターフロント街区・新港町へと誘うシンボルアプローチの役割を果たしている京町線。この通りの西側は新港第1突堤の神戸みなと温泉蓮他の平面駐車場として使用されてきました。
以前より蓮を運営するラスイートによる建築計画がある事は認識されていましたが、建築確認は行われずに時が過ぎていました。しかしアフターコロナになった事で、ようやくこの計画を進めるべくエリアの閉鎖と仮囲いの設置に至りました!
この土地を巡っては3年前に温泉掘削調査を目的とした櫓が設置されました。この際、温泉の湧出が確認出来たのかどうかは定かではありません。
仮囲いの内部ではアスファルトの撤去を中心とした解体工事が開始されています。
この駐車場の土地は6,477平方メートルの敷地面積がありますが、今回、解体工事が開始されたのは北側の約半分程です。
2階建ての立派な現場事務所も設置されまさた。施工を担当するのは大阪の建設会社である藤木工務店。
京町線沿いに沿って仮囲いを設置していますが、東側部分は建築を計画しているであろう部分から旗竿のように南側に突出した上でその南端に現場事務所を置いています。これは通り沿いに建てられた擁壁の撤去を行う為でしょうか。
瓦礫の山が築かれ始めています。さて、どんな建築計画が進められるのでしょうか。工事名称は「ラスイート ル・パン 新築工事」です。
「ル・パン神戸北野」は、日本一の朝食に選ばれたホテルラ・スイート神戸ハーバーランドで提供されるパンやスイーツを販売する店舗としてオープンし、今や伊丹空港や関西空港等にも店舗を増やしています。
そのル・パンを施設名に掲げる建物となる為、パンやスイーツの販売やそれらを楽しめるカフェ・レストランになるのではないかと予想しています。建物の規模は地上4階。眼前にはメリケンパークやハーバーランドが広がる絶景を眺めながらの食事やカフェが楽しめる施設になるのではないでしょうか。
ただこの用途だけには敷地面積が大き過ぎるとも思います。温泉を活用するのであれば、日帰り温泉やスパ、ラウンジ機能を持たせた施設とも考えられますが、これらの機能は既に蓮やオーシャンズガーデンにも備わっており、その計画全貌は定かではありません。
蓮まで延々と続くこの壁は、蓮の和の雰囲気を醸し出すアプローチとして機能してきました。以前は蓮のみが唯一の施設だったのでこれでも良かったとは思いますが、周辺が開発された為、今は寧ろウォーターフロントの眺望を遮り、親水エリアである事を隠してしまう壁の為、撤去を望みます。
敷地の南側はこれまで通り、駐車場として運営されています。しかしこの部分にも建築計画が予定されているとの事。もし北側の計画で温泉活用されない場合、南側で活用する可能性が高いものと思われます。蓮同様に温泉を主体とした新たな宿泊施設になるのではないでしょうか。
その場合、駐車場が不足するので、立体駐車場の併設は必須でしょう。計画規模は明らかではありませんが、高さ100m程の建物になる可能性も含まれているようです。
昨年に示された神戸ウォーターフロントビジョンに示されていた第1突堤の基部にはラスイートの計画と思われるホテルのような建物がアトア/KPMの向かいに描かれていましたが、この時点から更に計画が変更されている可能性もあるでしょう。
立地としては正面にメリケンパークというこの上ない最高のロケーションです。蓮の建設時にはその立地や敷地の大きさに対してのプロジェクトの規模はそれに見合わないと判断せざるを得ませんでした。宿泊施設としては人気もクオリティも高く満足の行くサービスが提供されています。この新プロジェクトによってこの立地を更に最大限活かせる事を期待したいと思います。新港町のリゾート化は大きく高められるでしょう。
ポートタワーの高さが増してきました。タワークレーンの下にはこれまでに見慣れない構造が確認出来ます。
恐らく遂に空中回廊が構築され始めたものと思われます。ポートタワーの公式高さはこの回廊の設置によって更新される事になるのでしょうか。これまでの高さは108mとされてきました。リニューアル完成後の高さ発表を楽しみに待ちたいと思います。
新港町 ラスイートル・パン新築工事が着工 エリア待望の新たな集客施設の誕生か 南側にも別計画を検討中
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