三宮再整備

「三宮えき≈まち空間」における空間デザイン検討業務の委託事業者を募集


神戸市は「三宮えき≈まち空間」における空間デザインを設計・検討する事業者の募集を開始しています。今月末までに実施中の中央幹線車線規制を完了し、三宮クロススクエア実現の第1段階着手に向けた本格的な検証を始める他、神戸阪急ビル再開発の先行する三宮北側でもサンキタアモーレ広場やサンキタ通りの再整備を進めようとしています。

その中で「三宮えき≈まち空間」の空間設計は三宮クロススクエアを段階的に整備していく中で重要なプロセスです。


第1段階では2025〜30年を目処とするJR三ノ宮駅ビルやバスターミナルビルの完成に伴い、駅南側の駅前広場の再整備や駅ビルとバスターミナルビルを連絡する歩行者デッキの再編、三宮クロススクエア東側整備の完了が想定されています。

段階的に整備される為、全体を見据えたグランドデザインが必要とされ、各段階での整備時の環境や需要にも合わせて微調整も必須です。

委託事業者には以下の検討と提出が求められます。

「三宮クロススクエア」及び周辺における空間像・デザイン基調の検討

「えき≈まち空間」における地域ごとの特性を把握したうえで、将来の「三宮クロススクエア」及び周辺における空間像・デザイン基調を検討する。

各「公共空間」や「周辺の建築物」に備えるべき役割や機能等の整理、及び空間像の具体化

「えき≈まち空間」を創出するために、上記で検討した内容をふまえ、空間の活用方法や「公共空間」と「周辺の建築物」の一体性等を考慮し、「公共空間」に備えるべき役割や機能等の整理、及び周辺の建築物のあり方(外観、配置やボリューム、夜間景観、屋外広告物の考え方等)を検討し、空間像を具体化する。なお、空間デザインを検討するうえで、下記項目について留意すること。

①留意項目

・居心地の良さ ・段階整備をふまえたデザイン
・神戸らしさ、シンボル性の打ち出し方 ・眺望、視点場の考え方
・みどり空間のとり方 ・建物の出入口との関係性
・沿道との一体的土地利用、設え ・防災機能の考え方
・環境に配慮したデザイン ・維持管理コストの軽減 その他、「えき≈まち空間」の実現に必要と考えられる項目

②具体化の作業にあたっては、その根拠として各駅間や新たなバスターミナルへの乗換動線、「えき」から周辺の「まち」へつながる歩行者動線、必要となる滞留空間について整理を行うこと。また、別業務で「えき≈まち空間」の空間特性を分析する業務を発注予定のため、必要に応じて連携調整を図ること。

景観形成基準策定に向けた検討

既存建築物の現況整理(軒高さや外壁後退距離等)及び各敷地におけるボリューム検討、他都市の事例収集等を行うとともに、上記の検討状況をふまえて、景観形成基準に定めるべき内容の検討及び根拠整理を行い、関係者との調整に必要となる資料等の作成を行う。なお、景観形成基準は景観計画による運用を想定しており、既定の景観計画(税関線沿道)の見直しも含めて検討を行うこと。検討にあたっては、基準化する項目及びスケジュールを協議し、令和元年 12 月末までに案を取りまとめ、令和 2 年2月頃開催予定の神戸市都市景観審議会に向けて調整を進めること。

公共空間のデザイン及び完成予想図の作成

上記で整理した内容をふまえて第1段階(2025 年頃)及び第2段階(2030年頃)における公共空間(公共施設と民間施設の公共的な空間)の具体的なデザインを行い、各段階での完成予想図を作成する。完成予想図は、イメージパースや平面計画図・断面計画図(1/500 程度)等で作成する。また、「三宮クロススクエア」東側については、将来的にはエリアマネジメント団体による利活用を想定しているため、エリアマネジメントの関係者となりうる地元まちづくり協議会や地権者等と意見交換を行い、将来的なアクティビティを見据えたうえで「三宮クロススクエア」東側のデザインを検討する。なお、別途発注している「「えき≈まち空間」におけるエリアマネジメントの支援業務」において、エリアマネジメントの関係者となりうる地元まちづくり協議会や地権者等と将来的なエリアマネジメント体制構築に向けた意見交換を予定しているため、必要に応じて検討内容や進捗状況の共有などの連携調整を図ること。

デザイン監修

今後、本業務と並行して具体的な設計を進める下記施設において、「えき≈まち空間」にふさわしいデザインとするため、必要に応じて助言等を行う。

・新たなバスターミナルにつながるデッキ (今年度、予備設計業務を発注予定)
・JR南駅前広場 (今年度、予備設計業務を発注予定)
・サンキタ通り (今年度、詳細設計業務を発注予定)
・さんきたアモーレ広場(今年度、詳細設計業務を発注予定)

報告書の作成

上記の結果をまとめ、「えき≈まち空間」における空間デザイン検討業務(その1)の報告書を取りまとめる。

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事業者の選定は9月中旬までに完了します。その後、最終成果物の提出期限は2020年3月末を予定。そして更に2021年3月末までに初年度に提出した成果物の再検討及びブラッシュアップを行う「えき≈まち空間」における空間デザイン検討業務(その2)を遂行し、合計約1.5年で完結させるという予定です。

事業者に求められる資格として鉄道駅の周辺地区における、駅前広場(10,000 m²以上)等の公共施設の整備に係る基本計 画又は基本設計について、近接する民有地の開発計画とも調整しながら一体的に検討した業務実績が求められます。

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POSTED COMMENT

  1. hk より:

    このクロススクエアの南西にあるマルイの北側のパチンコ屋の跡地は空き地のまま全く動きがありませんが、計画が頓挫したんでしょうかね
    そのまま集約化の流れになって欲しいです

  2. ABC より:

    三宮プラッツの工事、去年10月に続いて3月にも入札不調(全者辞退)となってます。最近の土木工事、ここだけに限らず入札不調がかなりおおいようにみえます。三ノ宮駅の北東のバリアフリー工事(歩道)も、生田新道の駐輪場も、高丸IC道路改良も応札者なし…配水工事なんかはいっつも全者辞退な気がします、、人手不足が深刻化してます。三宮の再開発に影響しなければいいですが…

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