神戸市は市西部地区の拠点として位置付ける西神中央駅周辺地区の再整備において西区総合庁舎の移転と文化・芸術ホールと図書館を併設した複合公共施設の建設を起爆剤と位置付けています。この文化施設整備についてはPFI方式によって民間資金の活用を図る為、事業協力者の公募を行なっていました。公募プロポーザルの結果、鹿島リースを代表とする企業グループが優先交渉権者に決定しました。
構成企業
株式会社シアターワークショップ
伊藤忠都市開発株式会社
旭化成不動産レジデンス株式会社
山陽電気鉄道株式会社
和田興産株式会社
協力企業
鹿島建設株式会社
株式会社久米設計
株式会社都市建
今回のプロポーザルに参加したのは5企業グループ。住友不動産グループが次点交渉権者に選定されました。
今回の事業提案に求められた条件は文化・芸術ホールの整備及び管理・運営、新西図書館の整備、地域に新たな人を呼び込む高質な中高層共同住宅の供給を自ら実施の3条件でした。
開発対象地は西神中央駅前の西側に位置する約1.2ヘクタールの未利用です。提案された内容は敷地の南側4,000平方メートルに独創的な外観デザインを持つ文化交流施設を建設。
延床面積2,420平方メートルで座席数500席の文化・芸術ホールと延床面積3,330平方メートルで蔵書数30万冊の西図書館を中核施設としています。
この二施設間には「交流モール」と呼ばれる無柱空間を設け、スロープと階段で結ばれる回遊動線によってシンボル性を生み出す他、施設前にも市民イベントを開ける交流広場を整備し、賑わいと交流を創出する設計になっています。
北側の7,840平方メートルは地上11階 総戸数304戸の分譲マンションを建設。構成企業に伊藤忠都市開発、旭化成不動産レジデンス、山陽電鉄、和田興産が名を連ねていますが、どの会社のブランドを冠とするのか興味深いところです。
西神中央駅とは屋根の付いた2階デッキで直結し、利便性の高い動線が確保されています。
プロポーザル結果発表ラッシュとなっている今月ですが、市には今回のように決定した事業者の提案内容をしっかりと公表して欲しいです。西区総合庁舎の概要も未だに発表に至っていません。これらの開発が動き出せば私としても西神中央への取材を定期的に行う必要性が高まります。
西神中央 文化・芸術ホール等整備事業 優先交渉権者決定!
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少し関係ないですが、兵庫区北区選出の赤羽一嘉氏が国土交通大臣になったので、なにか良くなればいいのですね…
国交相ですから、神戸空港規制緩和、バスターミナルビルを含む国道二号線開発、高速湾岸線延伸+神戸線地下化、地下鉄阪急相互直通運転等のプロジェクトの早期実現を期待してしまいますね。