神戸三宮阪急ビル

神戸阪急ビル増築工事 遂に新ビル内中央通路の供用が始まる! 東口改札外コンコースも拡大! 全35枚の写真でお見せする阪急デザインの真骨頂!



来春のグランドオープンを控えて建設工事の進む神戸阪急ビル。10月5日(土)よりフラワーロードと阪急神戸三宮駅改札コンコースを結ぶ仮設通路から新・東館内部の本設中央通路への通行切り替え・供用が開始されました。本日は遂にお目見えした新ビル内部の模様を余すことなくお伝えしたいと思います。



フラワーロードを渡る横断歩道を越えてビル入口が見えてきました。エントランス周りは既に供用を開始している本設部分ですが、今回はその先の通路が新たに供用開始されている部分です。



これまで仮囲いで覆われていた待望の「その先」が遂に姿を現しました!



向かって左はこれまでの仮設通路があった場所です。仮囲いの蓋がされました。これからこの内部も本設の内装工事が開始されます。



そして向かって右は地下鉄三宮駅へのアクセス路であるエスカレーターと階段です。



2年前にこの部分の供用開始の際にはその上質な佇まいとデザインに新ビルへの期待とボルテージが一気に高まって興奮した事を覚えています。そして今回、ようやくビル内部の他エリアを堪能する事ができるようになったのです。



さあ、いざ内部に潜入です。



エントランスと同じパターンの石タイル床が続く吹き抜けの間。大理石調の内壁やアーチの柱と梁等、レトロモダンな建物外観と共通したコンセプトで統一された内装は気品に満ちています。



圧巻はこの天井。エントランスや駅改札外コンコースでも既に導入されているフレームに間接照明を埋め込んだ上質なデザインは共通ですが、そのフレームのサイズはこれまでの中でも最大です。



色温度の低い照明を随所に採用して落ち着きつきがありつつ、重厚で美しい公共空間となっています。まるで百貨店や高級ホテルの「しつらえ」と表現してよいでしょう。



まだ一部の柱はコンクリートが剥き出しの状態でした。これからの仕上げが楽しみです。



吹き抜け空間からエントランス方向を見た様子です。



更に奥へ進むと更に天井が高くなります。



トップライトには窓も設けて自然光も採り入れています。この窓の背後には阪急電車が走っています。



この3層吹き抜け空間を支える重厚な柱です。



そして改札外コンコースへと誘う階段です。重厚な見た目ですが、緩やかで昇りやすい造りとなっています。



柱に取り付けられた駅名のサイン。背後から照明を当てて文字が浮かび上がっています。この照明演出は阪神神戸三宮駅にも採り入れられています。こうした小さな演出がとても小憎たらしい程、格好良いですね。



階段横にはエレベーターが設置されています。このエレベーターはあくまでも仮設です。駅構内へのエレベーターはシリンダー部に正規エレベーターが本設される予定です。



2階のエレベーターへのアプローチです。開業時にはこの部分にはエスカレーターが設置されます。



階段から見た吹き抜けの間です。まだ右側が仮囲い、左側が仮設エレベーターなので、通路が狭いですが、完成時にはもっと開放感を得られる造りになっている事でしょう。



コンコース側から見た階段の様子です。



階段の両側の手摺付腰壁は御影石調でコーナーは丸みを帯びており、どっしりとした趣です。



リニューアル済の改札外コンコースは今回の中央通路供用開始と共にほぼ全面的に開放されています。



仮設トイレのあった部分にはLEDデジタルサイネージを埋め込んだ四角柱が登場しています。複数の柱がデジタルサイネージ化されています。



以前の様子がすでに思い出せない程、明るく美しく改修された改札外コンコース。神戸阪急ビル東館の新築部分が加わってコンコースの面積は拡大していると思われます。



これまで仮囲いの中にあって今回の供用開始で新たにお披露目された部分です。新築ビルの内部なので天井高がコンコース内の他部分よりもあります。



本設された切符売り場です。



切符売り場の奥に広がった空間。まだシャッターが下りた状態です。2階の店舗エリアだと思われます。カフェ等の飲食店や物販・サービス店舗の出店が見込まれます。



店舗前の空間からコンコース方向を見た様子です。



切符売り場近くの柱には電車の運行案内のデジタル表示板も設置されました。



視認性・デザイン性の高い常時点灯式の吊り下げ案内板が至る所に取り付けられています。



小物や調度品、建具等、随所に阪急魂を感じさせる上品な演出が随所に施されています。



デジタル機器をあしらった設備はダークグレーに統一し、壁や梁、柱等の躯体はクラシックな佇まいでまとめ、天井のフレーム式LED照明を中心に、暖色系の間接照明も多く設置しています。



吹き抜けの間に立ちはだかる大きな仮囲い。この向こう側には一体どんな光景が広がるのでしょうか。



西宮北口に開業した駅ビル「阪急西宮ガーデンズ ゲート館」とは全く異なる趣のビル内装に仕上げれられました。梅田駅と並んで阪急電車のメイン路線である神戸線の西のターミナルである「神戸三宮駅」に相応しい建物に仕立てられたと言えます。殆ど阪急百貨店梅田本店のような佇まいです。



今回、供用を開始した中央通路はビル内の1階フロア面積としては3分の1程度に留まっています。来春にはこの3倍以上に広がる空間がお披露目される事になります。この通路を通行する人々の誰しもが激変した様子に感嘆の声を上げていました。まさに再開発の醍醐味を肌で感じられる瞬間です。西口のコンコースも改修が進んでいますが、東口同様の仕上がりを期待できるでしょう。他エリアの供用開始は来春までお預けになるのか、完成エリアから徐々に開放されていくのか。今後の変化についても非常に楽しみです。

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POSTED COMMENT

  1. 元北区民 より:

    ご取材どうもお疲れ様です。
    元北区民です。

    通路切り替え前に関東に戻ってしまったため、直接見ることは叶いませんでしたが、こべるんさんのおかげで詳しく拝見することができ、感謝しております!

    吹き抜けが思った以上に高く、立派に出来上がっていて感動物でした。
    階段部周辺も石材を多用して、重厚感がすごいですね。

    惜しむべきは、東西方向通路に跨る(震災前にはあった)アーチが再現されなかったことでしょうか。
    階段部周辺・南側の封鎖エリアは、地下方面へのエスカレーター等の設置予定もあり、もっと広々した空間になっているはずですので、もしかしますと、そちらの高架軌道を支えるはりがアーチで出現するかもしれませんね。

    そういえば、今回開放された通路には、高架軌道のはりが随分出っ張っているように見えますが、これはこれで完成形なのでしょうか?
    もう少し目立たなくなるといいのですが、構造的にそうなっているのであれば、難しいかもしれませんね。

  2. ジャガー より:

    まるでそこにいるかのような気分になりました!素敵な写真ありがとうございます。中国韓国の文字が無く、日本語と英語表記はスッキリとして見た目もよいですね。これから取り付けたりしないことを願います。

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