提言

神戸市景観審議会にてヴィーナステラスを眺望点とした景観規制について協議 皆さんからの反対意見も議題に

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去る11月6日に第89回神戸市都市景観審議会が神戸市役所で行われました。協議次第にはヴィーナステラスにおける眺望景観形成誘導基準が主要議題として挙げられており、その中で当ブログにて6〜7月に掛けて募集し、神戸市に提出させて頂きました皆さんからの規制導入反対意見についても話し合われた模様です。最終的に我々の意見・声が審議会に直接届けられた事自体は素晴らしいです。

第89回 神戸市景観審議会

資料1-2

公開されている資料に主な論点と神戸市の考え方として、皆さんの意見の概略とそれに対する市の反論が記述されています。

ヴィーナステラスを眺望点とした高さ規制導入反対意見

私がまとめさせて頂いた皆さんのご意見は上記の形で提出しています。

市の考え方を読む限り、正直なところ、「ああ言えばこういう」的な回答でしかなく、規制導入という結論ありきの論調で、聞く耳を持とうという姿勢はありません。

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まだ議事録が作成中で未公開ではありますが、内容が公開されれば我々の意見がどう扱われたのか、上記の市の考え方と同じような結論ありきの議論によって単に全てを否定したのか、それとも一部の意見についてはその妥当性を認めようとする姿勢があったのか等を確認したいと思います。また気になるのは皆さんからの生の意見が参考資料として出されたのか、単に市がまとめた資料のみが審議会のメンバーに渡ったのかです。

福岡が高さ規制緩和によって天神の再開発に弾みをつけ、続々と大型プロジェクトが始動しています。遂にはあの京都でさえ、一部のエリアにおける高さ規制の緩和に乗り出しているようです。

先週まで2週間近い長い海外出張に出ていたのですが、最終訪問地は香港でした。香港には何度も訪れていますが、今回の高さ規制の話が出てからは初の香港でした。帰神して改めて神戸の都心を見てみると、神戸の殆どの高層ビルは香港の人から見たら高層ビルの内に入らないのではないかと思います。

このまま審議会と市は立ち止まる事を考えずに、突っ走ってしまうのでしょうか。

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  1. S.Y. Kobe より:

    神戸市は都心(三宮・元町)の高度業務集積及び交流人口の増加など再活性化を悲願としながら、現在までの施策は「迷走」そのものです。
    同一エリアに緩和(容積率・税制など)と規制(高さ・壁面後退・高層部形態など)を同時に盛り込み、机上ではいかにも開発と景観の両面にきめ細かい配慮をしていると自信をもっているようですがそこに一番の問題点があります。
    個々の制度についても単独ではそれぞれの分野・立場があり、一方的に否定できるものではありませんが、複層すれば相互に影響を及ぼします。
    現在までの乱発ぎみの景観規制が実際に企業心理における障害、建築計画実務上の障害になり、企業に「アクセル」と「ブレーキ」を同時強要しているような施策になっていることに気づくべきです。
    都心再活性化に最大効果を得るため、神戸市のトップは責任をもって現施策の取捨選択や優先順位を決断し実行してほしいのですが、そのようなリーダーシップの見えないところが残念です。

  2. 某京都府民 より:

    京都で一部高さ規制が緩和されるようですが、地区によるメリハリもありますし、京都の景観が悪くなるのではないかという懸念はないですね。

    それよりも、私の最近の楽しみは、先斗町が無電柱化され、しかも道が石畳になることです。そもそも京都は、観光都市のわりには無電柱化で大阪や東京に比べても遅れてしまっていますし大きな課題だと思うわけですが、いっそのことなら無電柱化だけでなく石畳も設けようという試みは本当に素晴らしい。景観の魅力で一気に他都市を追い抜くチャンスです。

    しかし、無電柱化も石畳もコストはかかります。高さ規制は、それ自体は直接コストがかからないので、ある意味でラクだとは思いますが、そのラクに甘んじないでいただきたいと神戸市政にはお願いしたいところですね。

  3. 某京都府民 より:

    今まで堂々と勘違いしていて恥ずかしいですが、改めて確かめると、先斗町の道は本物の石畳にするのではなく、石畳風舗装にするのでした。すみません…。

    ただ、道も見た目がかなりよくなるのは確かです。

  4. kkbb より:

    某京都府民さん、そのお気持ちよく分かりますよ。景観の基本は無電柱で広い道路空間ですよね。先斗町の無電柱化は京都市が景観についてよく考えている証拠です。ただ先斗町は電柱がなくなるのがいいのかよく分かりません。昭和初期の雰囲気が残っている路地なので思い切って電柱を木製にした方がいいかもと個人的には思いますね。もちろん蜘蛛の巣状の電線は少な目にしますが。
    まあ、ただのノスタルジーかもしれませんが。
    ひるがえって神戸市はビルばかりに景観の論点が言ってしまって本当に景観論について何を考えているのかよく分かりません。
    先の投稿で View Corridor のことを書きましたが、結局経済的側面からも景観的側面からもこの規制の方が神戸市にはふさわしいと思うようになりました。景観上目的となるランドマークを見せたいがためにそのライン上の建物を規制するやりh方です。ちょっと分かりにくいですが、下記の動画で説明されています。
    https://www.youtube.com/watch?v=K2u9oHpMJUg

    欧米都市ではこの景観施策をよくやっているようですが、街中を廊下のように櫛状のラインで形成され、ライン外の建物に規制は及びません。視点から数キロの直線上に渡っては建物の高さや形を規制して、その先にランドマークが見えればいいとする規制のやり方です。
    ヴィーナステラスからポートタワーを見通す景観や、大丸前交差点からヴィーナステラスを見通す景観など数ヶ所すでに神戸でもやっています。
    景観政策課や審議会は、京都の景観規制(街中どこからでも大文字焼きが見える:東寺の高さを超えない)を真似るあまり、必要以上に規制をかけようとしすぎですね。
    だから最近、三宮後方の山に、碇や市章以外に次々電飾を造っていることに気が付きました。
    しおさい公園の観光施設の造成と言い、これはもう市の姑息で独善的な景観施策としか思えないですねえ。

  5. 某京都府民 より:

    kkbbさん
    動画を拝見しました。このような形での規制なら納得できるのですが…。

    それにしても、神戸市政がなぜここまで酷い高さ規制に固執するのか、どうしても理解できません。

    単なる実績アピールや思想的偏りによるものならば、「そんなことしても意味ないよ」と指摘できるので、ある意味でマシです。

    仮に、景観審議会などと不公正な利権関係があり、景観という大義名分のもとに私的な利益を受けているのであれば、神戸市民に対する重大な裏切り行為であり、最悪の場合、住民訴訟を警告すべきだと思います。

    市政が検討しているタワーマンションの規制も含めて、今後の展開に注意する必要があるかと思います。

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