旧そごう・神戸阪急

神戸市とエイチ・ツー・オーリテイリングが三宮活性化の包括協定を締結 夜間景観の形成やパークレット等によるにぎわい創出を図る

明るく活気にあふれ、回遊・交流する人々が主役となる緑豊かな都心三宮を目指し、また将来的に都心三宮から神戸市域に広く好循環を波及させるような持続可能なまちづくりに貢献する事を目的として、神戸市とエイチ・ツー・オー リテイリングが包括連携協定を締結した事を発表しました。

連携内容は多岐に渡りますが、神戸阪急を中心としたエリアの活性化が主な事業項目となっています。

上質で明るい夜間景観の形成



神戸阪急周辺におけるまちなかライトアップ(シンボル照明等の設置、周辺の歩道橋等のライトアップ、神戸阪急2階エントランス広場ライトアップ等)



神戸阪急2階エントランス前のグランパティオやこれと接続する歩道橋等の照明演出を23年度から開始し、26年度に完成させる予定です。



中央幹線を跨ぐ歩道橋はJR新駅ビルとバスターミナルビルを結ぶ東西横断新デッキと接続する予定です。このデッキ新設と共にこの歩道橋もリニューアルを進めるものと思っていましたが、常設型の照明設備によるライトアップを図るのであれば、特に美装化等を行わずに照明演出のみの更新となるのでしょうか。

まちに訪れる人々の回遊・交流の活性化


  • KOBE パークレット設置の社会実験 (2024 年3月社会実験開始予定)
  • 道路空間を活用したにぎわいイベント企画
葺合南37号線(神戸阪急本館南側道路)のにぎわい創出は今年度の予算にも組み込まれていた内容ですが、その中味はパークレットの設置という事になるのでしょうか。自然を感じる風景を創出するための草花植栽の試行実施も項目としてありました。神戸阪急の緑化がその一環にあたるのでしょうか。

神戸らしさに出会える緑豊かなまちづくり


  • 神戸阪急周辺の緑化推進(神戸阪急壁面緑化)
  • 屋上緑化等の検討、道路空間における緑化の推進、舗装の美装化)
  • アーティストの活躍を応援(神戸阪急によるストリートパフォーマンス支援等)

スタートアップ支援


  • 阪急オアシス神戸三宮店における食のスタートアップ支援
  • 「ひょうご神戸スタートアップ・エコシステムコンソーシアム」への参画・支援
再開発の進む三宮駅周辺ですが、神戸阪急は内部の大規模改装を実施し、外装については新館の一部の改修に留まっています。これら一連の官民連携による活性化策は歓迎すべき事ではあるのですが、その内容は正直、インパクトに欠けるとも言えます。周辺の建物が更新されていく中、神戸阪急が悪目立ちしていく事を懸念しています。まだ建て替えを進める事が当面ないのであれば、その外装についても何等かの措置を施する必要があるのではないでしょうか。せめてそごう時代の名残が色濃く残る外壁のグリーンのスリットはダークブラウンに塗装する等、手を加えて欲しい次第です。
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