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神戸市が令和4年度の予算案を発表 Part1 三宮駅周辺における重点投資項目 駅前南側でプロジェクトが続々始動


今年も2月16日(水)に久元市長が会見を開き、令和4年度の神戸市予算案について発表を行いました。世界各国で経済活動の再開が進み始め、収束の兆しが見え始めたコロナ禍に対して、新年度予算案も昨年から引き続き「海と⼭が育むグローバル貢献都市の実現」を基本コンセプトとして掲げ、ほぼ前年度から微増の1.88兆円の予算編成を計上を予定しました。かなりの予算案が今年度に既に着手済みの項目を継続しており、都心三宮・ウォーターフロント地区の再整備、リノベーション・神戸の拠点駅周辺再整備、交通インフラ整備、都市リゾートの再編等を完了に向けて前進させていく予定です。それでは今年もまず最初は我々が最も高い関心を払っている三宮駅周辺の再整備について詳細を確認していきましょう。


三宮駅周辺エリアへの投資

バスターミナルビル関連



新バスターミナル整備に向けた事業化の推進 26.83億円
  • 雲井通5丁⽬再開発事業への⽀援(事業地内の既存建物解体工事着手)
  • 新たなバスターミナルⅠ期事業計画を踏まえたⅡ期事業の検討
新・神⼾⽂化ホールの整備 38.4億円
  • 設計モニタリング業務
  • 舞台芸術・運営企画の専⾨⼈材の確保
三宮図書館仮移転・新三宮図書館の整備 0.98億円

既に施工認可が下りており、いよいよ来年度から地区内の既存建物の解体を着手予定の雲井通5丁目再開発によるバスターミナルI期ビル。新中央区総合庁舎の完成及び三宮図書館のKIITOへの移転後、遂にプロジェクトが本格的に始動します。

現段階で既にビル内に整備される新・神戸文化大ホールに対して40億円近い予算が充てられているのは何故でしょうか。またI期の事業着手が目前に迫る中、II期の検討も進められています。施設内容が明確だったI期に対して、II期はまだ建物高層部の用途等、不確定要素も残ります。事業協力者の三菱地所他企業グループがどうまとめてくるのか。

ひとまず事業着手にあたり、I期ビルの詳細発表が待たれます。

三宮駅前周辺再整備関連



三宮クロススクエア(第1段階)の実現に向けた事業の推進 2.94億円
  • 三宮北交差点改良(設計・⼯事)、春⽇野交差点改良(設計)
昨年度も三宮クロススクエアフェーズIの実現に向けた準備工事として、三宮北交差点や春日野交差点の改良が計上されていましたが、具体的な工事が開始された様子はありませんでした。三宮駅周辺エリアへの乗り入れる交通量を下げ、外周道路へ迂回を促進する改良工事が行われる予定ですが、今年度こそ工事をしっかりと進めて欲しいと思います。

バスターミナル周辺デッキの整備 10.24億円



バスターミナルビルの事業着手に伴って、三宮駅前周辺を接続する歩行者デッキの再編・拡大に着手します。中央幹線に沿って東西400mに渡ってデッキが新設され、既存デッキとも接続して全体をリニューアルします。

JR三ノ宮南側駅前広場の再整備設計 0.53億円


  • 22年度都市計画決定予定
  • JR新駅ビル周辺の公共施設の再整備検討・設計
  • キッチンカーやイベントによるにぎわい創出
コロナ感染拡大による業績悪化でJR西日本が昨年度の都市計画決定の延期を決めたJR三ノ宮駅ビルの建て替えプロジェクトでしたが、昨秋に、同社、神戸市、都市再生機構によるJR三ノ宮駅の駅ビルを中心とした周辺再整備について三者協定を締結した事を発表しました。南側駅前広場の再整備もこれに伴い計画延期を余儀なくされましたが、再び、駅ビルと共に来年度の都市計画決定を目指します。

サンキタ通り・さんきたアモーレ広場のにぎわい創出 0.55億円


  • 神戸三宮阪急ビルへのデジタルサイネージ設置に対する支援
昨年に完成した神戸三宮阪急ビルと周辺のさんきたアモーレ広場やサンキタ通りのリニューアルでしたが、広場前のステラビル壁面にある広告板に大型LEDビジョンの設置が進められる予定でした。この計画が来年度には推進されるようです。ステラビルに加えて、神戸三宮阪急ビルにもビジョンの設置が計画されているようです。これにより広場の情報発信拠点化も高まり、広場内のイベントにも活用できるでしょう。また広場には猛暑対策としてミストの設置も行われる予定です。

三宮の地下空間の再整備 8.1億円

  • さんちかの再整備
乗り換え動線の強化、滞留空間の充実、 施設の安全性向上、店舗のリニューアル
  • 地下鉄三宮駅東コンコースのリニューアル
  • 三宮駅西線の再整備検討
3月末に閉館するさんちか1・2番街。その後、いよいよ大規模改修工事が開始され、乗り換え動線の改良と店舗の配置転換やリニューアル、滞留空間の拡大が行われます。連絡する地下鉄三宮駅東コンコースのリニューアルにも着手する予定です。

三宮駅周辺のその他再整備 0.19億円


  • サンセンタープラザ等の再整備検討
  • 三宮駅周辺における駐輪場の整備に向けた調査
週刊誌にスキャンダル記事が掲載されて当局が火消しに躍起になっていますが、引き続きサンセンタープラザ周辺の再整備に関する検討に予算が充てられます。これで3年連続の予算計上ですが、センター街内の防災ビルも先行して再開発を検討している模様ですので、センター街の全体再整備計画を策定するタイミングに来ているのではないかと思われます。

三宮駅周辺については、ほぼ今年度の予算計上事項の焼き直しになりました。ほぼ現状において計画が可能なプロジェクトが出尽くして、実行に移すフェーズに達しています。具体的な動きがなかなか見られなかった駅前南側でいよいよ工事が開始されます。
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POSTED COMMENT

  1. kkbb より:

    第98回神戸市都市景観審議会で、
    神戸三宮「えき≈まち空間」・税関線 |景観デザインコード( 案)が審議されています。
    https://www.city.kobe.lg.jp/documents/50522/98giji3siryou.pdf

    • しん@こべるん より:

      この資料は貴重ですね。ありがとうございます。また記事で使わせて貰います。

  2. sirokuma より:

    駅南のデッキ整備はJRの建て替え工事に連動させた方が良いと思うんですがねぇ。
    サンセンタープラザの文春の連載記事、真実なら神戸市の対応にはかなり問題がありますね。
    そもそも震災で上階が崩壊した区分所有建物を解体し再建築せずに崩壊した上部だけを解体撤去し、残存部分だけで再建を完了させたなんてビックリです。その後の債権買取→処理なども行政が採るべき手法とはとても思えない。
    疑義が湧いた以上、神戸市には市民に説明する義務があると思います。先ずそこの整理をしないとなし崩しでの事業推進には無理があるように思います。

    • しん@こべるん より:

      ひとまずミントから東部分だけを先行して着工するのかもしれませんね。文春記事の余波は続いているようですね。市としてはもうこのままうやむやにして再開発を進めたいのでしょう。ただこの問題で立ち往生すると、先には一切進めなくなりそうです。

  3. たんぱ より:

    https://www.osgroup.co.jp/files/pdfs/pdf_833.pdf
    ステラ三宮ビルがいつのまにか持ち主が変わったんですね。リニューアルが進められる予定みたいです。

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