特集・シリーズ

神戸市が令和5年度の予算案を発表 Part3 市役所周辺・他三宮エリアの再整備



令和5年度の神戸市予算案特集 Part3は神戸市役所周辺で進む再整備やその他三宮・元町地区に関する予算編成案を取り上げたいと思います。三宮の駅周辺から南北軸の回遊動線を創出してウォーターフロントエリアへと誘う中間ポンプ機能を担う需要な役割を果たすのが市役所周辺の再整備です。


市役所周辺への投資



本庁舎2号館の再整備 13.76億円

  • 新施設整備に向けた設計業務にかかる協議・調整及びモニタリング(R4年度~設計、R6年度~工事、R10年度完成予定)
  • 連絡ロビー・エネルギー施設の建設工事(R6年度完成予定)

市役所2号館跡地の再開発は既に敷地南側に連絡ロビー・エネルギー施設の建設が進行しており、来年度の完成を予定しています。完成後、花時計跡に建設したクーリングタワーの機能をエネルギーセンターに引き継いだ後、これを解体。この跡地も敷地内に組み込みつつ、2号館の残りの地中躯体を解体し、オリックス不動産他の企業グループが組むコンソーシアムによって、市庁舎と集客施設から成る高層複合ビルを建設します。2028年度の完成を目指す事になります。



東遊園地の再整備 1.18億円
  • 東遊園地の再整備(R5年度東遊園地北側再整備完了)
  • 税関線(本庁舎2号館周辺)の再整備(R5年度設計)
1年半に渡って進められてきた東遊園地北側のリニューアル工事がいよいよ完了し、フラワーロードの南側に本格的な集客拠点が誕生する事になります。メリケンパーク並みに市民や観光客が集う公園となれば、その賑わいは都心の周辺エリアにも波及し、ビル路面店への出店やビルの開発等も期待できる事になる他、来年度には架橋工事が本格化する税関前歩道橋を通じてウォーターフロントエリアとの往来も活発化するでしょう。東遊園地と平行するフラワーロードの再整備も進められます。



三宮駐車場地下通路のリニューアル 2.4億円
  • 三宮駐車場(南)におけるエレベーターの設置
  • 三宮駐車場(北)地下通路リニューアルの基本計画
市役所や東遊園地の再整備を進めており、これらの地下に位置する三宮駐車場やこれらを連絡する地下通路も合わせてリニューアルを実施。南側にはエレベーターを設置して、東遊園地とのアクセスをバリアフリー化します。北側の通路は2号館跡地の再開発ビルや連絡ロビーとも接続する為、さんちかからシームレスなデザイン設計や雰囲気の醸成が必要です。



磯上公園の再整備 3.74億円
  • 磯上公園の再整備(R5年度再整備完了)
  • 磯上公園北側の歩道拡幅(R5年度工事)
 

市立磯上体育館がオープンした公園東側のグラウンドの南側で再整備を継続中です。来年度末の完了を予定して、人工芝を張った多目的広場・運動ゾーン、ヒーリングガーデンゾーン、体育館前には遊びゾーンとして遊具の設置、テニスコートのある西側との境界にはプロムナードを整備する予定です。また北側の歩道は拡幅し、電線地中化も進められます。



元町エリアの交通円滑化 0.3億円
  • 観光バス乗降場の試験運用
  • JR元町駅周辺の公共空間のあり方検討
中央幹線沿いに整備された観光バス乗降場ですが、訪日客数の回復に伴い、活用の機会が生まれ始めています。元町駅周辺の公共空間のあり方とはどういった検討が考えられるでしょうか。マチナカ拠点として、木製ベンチを駅前に設置しましたが、もっと大規模な改造を進める事で、駅前に連なる老朽ビル群の建て替えや再開発の機運が生まれる事を期待したいと思います。
関連記事
特集・シリーズ

2023年の神戸を振り返る 都心・ウォーターフロント再整備とリノベーション神戸の本格的なスタートイヤーだった年

2023年12月31日
こべるん ~変化していく神戸~
今年も残すところあと僅かになりました。2023年はコロナが終息し、訪日客受け入れの本格再開や行動制限やマスクの制約がなくなった街には活気 …
特集・シリーズ

神戸市が令和4年度の予算案を発表 Part1 三宮駅周辺における重点投資項目 駅前南側でプロジェクトが続々始動

2022年2月23日
こべるん ~変化していく神戸~
今年も2月16日(水)に久元市長が会見を開き、令和4年度の神戸市予算案について発表を行いました。世界各国で経済活動の再開が進み始め、 …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です