ウォーターフロント

神戸三宮フェリーターミナルに交通広場と新デッキが完成



昨年6月に新港第3突堤の神戸三宮フェリーターミナル周辺で再整備工事が行われている様子をレポートしましたが、そのままその後を取材するのを失念していました。当ブログの読者の笑牛さんからコメントを頂き、ようやく思い出して再訪してきました。



行われた再整備工事の主要項目の一つが、ターミナルの北側に交通広場を設ける事でした。



これにより三宮ら南下してくる歩道もルートを変更し、交通広場を囲むように配置されて、ターミナルのエントランスへと誘います。



交通広場のロータリーです。バスの停留所とタクシー乗場が整備されています。神戸フェリーバス株式会社が運行する連絡バスが神戸三宮バスターミナルとの間を連絡しています。



新交通広場の整備により、フェリーの利用者の利便性は向上したのではないかと思います。



もう一つの再整備主要項目は、フェリーターミナルと向かいに造成された埋立地との間を連絡する歩行者デッキの整備です。



1.5m程の幅員のデッキは両側をガラス手摺で囲われています。



デッキはフェリーターミナル2階に新たな出入口が設けられて接続しています。



埋立地側から眺めた歩行者デッキです。



デッキへ上がる為のエレベーターも完備でバリアフリー化が行われています。



デッキからは周辺を見晴らす事ができます。



さて、このデッキの整備は何を目的に行われたのでしょうか。



埋立地が造成された理由は、①ポートターミナルに停泊する国際クルーズ船の乗降客を運ぶバスの待機場 ②ジャンボフェリー・宮崎カーフェリーを利用する貨物車の待機場 の2点です。

これらの利用者がフェリーターミナルへのアクセスを必要とした場合にこのデッキを活用する事になるという想定です。



この新ターミナルビルが完成したのは2014年。それまでは突堤の西側にもっとこじんまりとしたフェリーターミナルがありました。



この新ターミナルビルの竣工をキッカケに宮崎カーフェリーが就航しました。過去8年に渡っては、「こうべエキスプレス」が活躍してきましたが、昨年10月から新造船「フェリーろっこう」が、就航を開始しました。



コロナが収束してきた為、フェリーターミナル内にも利用者が増え、活気が出てきました。



昔、両親がここからフェリーに乗って九州に新婚旅行に行ったといつと聞かされています。今は神戸から九州へのアクセスは新幹線に加えて、飛行機でも行く事が出来るようになりましたが、一度、カーフェリーでのんびりと九州や小豆島等に出かけてみたいものです。高松だったらハードルは低いでしょうか。サンフラワーは六甲アイランドに移ってしまいましたが、再び中突堤やこの第3突堤に戻って欲しいですね。



フェリーターミナル前にはいつの間にか通行車両用の詰所ができていました。



ポートターミナル、中突堤にも大型クルーズ船が再び着岸するようになりました。乗客を神戸・兵庫観光に誘い、コロナ前のような素通りでなく、満喫して貰えるよう猛アプローチが必要です。



ターミナルの玄関口である新港町エリア東地区の開発はまだ一部倉庫の解体に留まっています。第2突堤の再開発も着工しているので、次の一手を打ち、停滞せずにシームレスなウォーターフロントの変化が継続していくようにしていかなればなりません。

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