新港突堤西地区再開発

新港突堤西地区の水域活用に関するサウンディング型市場調査実施


神戸市は再開発が進行している新港突堤及び基部エリアの開発を次の段階に進める準備を開始しています。新港町の再開発は2011年に策定された港都神戸グランドデザイン構想に基づき、神戸市が土地を保有する国、民間事業者から譲渡を受けて集約化した上で、プロポーザル公募によって開発事業者を決定し、土地を再び譲渡します。第1突堤及び突堤基部西地区は開発が進められていますが、次に対象となるのが、第2突堤とその基部、そしてこれら2突堤間にある水域です。このエリアは観光・集客複合エリアと定められています。

今回、神戸市はこの水域活用の為にサウンディング型市場調査の実施を広告しました。水域は約50,000平方メートルあり、水深は9.1m。

kobeportfuture01.jpg

また一昨年前に公表された神戸港将来構想に掲載されたイラストでは新港突堤西地区のイメージでプレジャーボートを係留するハーバーが描かれていました。またグランドデザインのイラストには水上噴水や海上レストランの想定も見られました。

水域の活用は第2突堤の開発内容にも左右される可能性があり、同突堤の開発とセットで考えられ得るでしょう。一部埋め立てや突堤の撤去も可能なのでしょうか。

世界の優美な港町は都心隣接のウォーターフロントエリアを港湾作業地区とせずにヨットハーバーを整備する等、集客エリアとして活用しています。

サウンディング型市場調査は開発需要の有無を民間事業者に事前に確認すると共にどのような開発手法が考え得るのかをブレーンストーミングする事にも適しています。世界の水域活用方法も研究し、できれば他に無い特徴を持たせる事ができればと思います。

2月中旬に調査を実施、3月には結果が発表されます。



今回の広告資料の中に珍しい未公表パースが掲載されていました。全ての施設の景観デザイン協議が成立し、着工している突堤基部西地区再開発・三宮新港町計画の各施設の最終デザインを適用した全体像です。リアルさが出ました。プロポーザルにて優先交渉権者事業案として当初示されたイメージパースとは各施設のデザインは大きく変わりました。インパクトは薄れましたが、無難に落ち着いた感はあります。文化施設棟は最初のイメージが強烈だったので、期待が膨らんだのですが、最終デザインはやはり残念です。完成形を見るまでは無論、判断できませんが、薄れたインパクトは内部の展示内容で挽回して欲しいと思います。

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POSTED COMMENT

  1. HS より:

    このパースを見る限りじゃマンションは何だか野暮ったいですね
    オリエンタルホテルやノートルダムの様にランドマークになる様なスタイリッシュさを期待していただけに残念です

  2. sirokuma より:

    この再開発の集合住宅棟には単なる高層マンションではなくランドマーク性の高い外観デザインとすることが条件とされていましたが…。

    事業概要
    https://www.city.kobe.lg.jp/documents/10981/20171115kibu-01-jigyoshateiankeikakusyo.pdf

    事業区域全体の鳥瞰図イメージ
    https://www.city.kobe.lg.jp/documents/18288/20171026171401-6.pdf

    シンボル施設の外観イメージ
    https://www.city.kobe.lg.jp/documents/18288/20171026171401-7.pdf

    経済情勢・その他でデザインは変更されることも多いのですがね(笑)
    この計画案に高評価を与え選出した委員は景観審と同じメンバーでしょうか?選考時の講評で高い評価を付けた案に比べ、その後、審査会の審議を経てお披露目された現行案からは、当初案を見て感じたワクワク感が消えちゃいましたね。

    当初の高層住宅案は船舶をイメージさせるような緩やかな曲面を持っていてとてもシルエットが美しく、期待していただけに残念です。
    まぁパースでは解りませんから出来上がりを見てからですね。

    ここの再開発にあたり、容積率は商業地域の400%に変更されましたが、この緩和幅をもっと引き上げ超高層化を容認するか、1棟にまとめより高層、シティータワークラスの建物を認めていれば事業資金に幅が持てたんじゃないでしょうか?
    なんだか神戸市の景観審議会は神戸市の都市計画をミスリードしているように思えてならない。そのレーゾンデートルは何か問い直すべきじゃないかと思います。

  3. ヒーコ より:

    この高層住宅は公団か市住ですかねぇ!

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