神戸ハーバーランド 神戸煉瓦倉庫と周辺施設の動向

ハーバーランドは今年、umieが開業10年を迎えるに至り、神戸阪急の撤退前やHa・re等が営業していた頃と比較して、全く異なる街に変貌を遂げ、来街者も大幅に増えて賑わいが絶えない場所になりました。

しかしそのumieを中心とした賑わいが必ずしも街全体の商業エリアに波及していない現実もあります。



神戸煉瓦倉庫は、最近、屋根の改修工事を終えたばかりです。

現在は、レストラン2店、文具店、レンタルスペース、フォトスタジオ、レンタルホール等が入っており、一応、満床の状態です。



しかしハーバーランドにある全ての商業施設がumieから生み出される賑わいを享受出来たいるとは言えない状況です。



神戸煉瓦倉庫は一時、高度利用の進んでいなかった周辺一帯を含めて商業開発を試みる為、民間事業者からの公募プロポーザルにトライしましたが、煉瓦倉庫を保存する事を前提とした為、これを嫌って名乗りを上げる事業者はありませんでした。



結果として、その北側の市有地はザ・ライオンズ神戸ハーバーランドに、そしてその東側にパークハウス神戸ハーバーランドタワーが建設される住宅エリアとしての開発が進みました。



煉瓦倉庫の西側は広場として再整備されていますが、最近、新たな街路樹が植えられました。



また舗装ブロックの刷新も行われました。



ザ・ライオンズ神戸ハーバーランドの1階はガス燈通りに面する店舗テナントですが、これまでフィットネスクラブ、コンビニ等が出店してきましたが、再び空きテナントになってしまいました。



ガラス張りのお洒落な店舗区画なので、カフェレストラン等の出店が望ましいです。ポトマックは、umie内に「こなな」、「THE ALLEY」を展開していますが、TOOTH TOOTH系の店舗はないので、この場所はどうでしょうか。



すぐお隣の商業施設・カルメニの1階には来週13日の月曜日にカフェが新たに開業予定です。



ガス燈通りに面して、テラス席もある「カフェ・ド・クリエ神戸ハーバーランド店」がオープンします。



65席の店舗となります。オープニングイベントとして、3日限定でドーナッツ1個プレゼントのオープンフェアが開かれます。

真下の地下1階には、ハーバーランドで唯一のライブレストラン「モズライトカフェ」が営業しており、音楽と食事が楽しめます。



umie同様にかつて滝の流れるサンクンガーデンだったカルメニの地下階から地上階の階段周りも今は水を切っています。水の演出はメンテナンスに多大な費用が掛かるので、長期の運用は避けられる傾向にあります。

ハーバーランドで唯一、水の演出を維持しているのはモザイクのみです。



カルメニは商業フロアの規模が然程大きくない為、テナントは2階の2区画を除き、満床ですが、かつての商業フロアを大学のサテライトキャンパスや検診センターにする等、用途転換を図っています。



最上階18階のレストランから眺める東側の眺望はハーバーランドで最も素晴らしい景色です。

神戸ハーバーセンターは複数の大型テナントで下層階を埋められているので、そこそこの賑わいはありますが、吹き抜けが中央にある構造で店舗フロアの区画が小さなプロメナ神戸は下層階の空きを埋めるのに苦戦しています。

umieの集客力を有効に活用できぬまま、10年を経過させてしまっているのは勿体無い限りです。



その中で誕生した大きな開発用地。既存施設の解体が完了してからまもなく1年近くが経とうとしていますが、まだ利用される気配はありません。エンタメとホテルを組み合わせた施設で更にハーバーランドの新たな核を創出して欲しいです。