新港突堤西地区再開発

新港突堤西地区再開発事業が国土交通省の都市再生措置法に基づく認定を受ける!


住友不動産を代表として複数企業が参画し、ウォーターフロントの新港第一突堤基部の西側で計画されている大規模再開発プロジェクトが都市再生措置法に基づいて、国土交通省から認定を受けました。これによって同再開発計画は国から様々な税制支援を受ける事が可能となります。

また国土交通省がこの認定を発表した資料には様々な新情報が織り交ぜられていました。


その最たるは計画の具体的な工期が示されていた事です。当初の報道では今秋から着工という事でしたが、南側のB地区は現在、地中障害物の撤去工事が行われており、北側のA地区は更地の状態が続いています。工事の開始は来年4月15日、竣工は2024年5月末。全期間は合計約6年に及びます。施設全ての工期が6年掛ける訳ではありませんが、各施設が時間差で着工し、最後の施設の完成が6年後になるという事です。想定以上に完成までに長期を要します。

これまで唯一、具体的なスケジュールを示しているのはフェリシモと水族館のみです。同社は来年6月に新本社屋を着工、2020年9月に同ビルへ移転を予定しています。水族館は2021年3月の開業予定です。

また今回の資料に計画されている各建物の断面図が掲載されていました。

超高層住宅棟



地上27階 地下1階 塔屋2階

高さ102m

延床面積約 37,054平方メートル 36,984平方メートル

総戸数700戸


まずは住友不動産と関電不動産が計画するツインタワーの住宅棟です。中央にタワーパーキングを組み込んだ内廊下設計です。両棟共に低層階に店舗が入りますが、西側の棟は1-2階にかなり階高のある店舗構成になるようです。壁面はガラス一面になる様子がパースで描かれていました。オープンカフェ、スーパー、クリニックの出店が想定されています。

 

事務所棟


ジーライオングループ本社屋

地上10階

高さ 52m

延床面積 11,051平方メートル

ジーライオンの本社ビルは思った以上に店舗やミュージアムに面積が割かれています。1-3階の2.5フロアの割り当てです。

フェリシモ本社

地上8階 塔屋1階

高さ 46m

延床面積 8,329平方メートル

駐車場棟・水族館棟

カフェ等、店舗の入るのはオフィス棟とは別棟ながらも連結している建物です。また1階に集会所、2階に展示場が整備されます。


駐車場棟

地上6階

高さ 27m

延床面積 12,724平方メートル

水族館棟

地上4階 地下1階 塔屋1階

高さ 23m

延床面積 8,075平方メートル

水族館は円筒形の大水槽を2-3階に設ける2フロア吹き抜け空間に設置するようですね。東側の店舗フロアには飲食店や土産物店の入居が想定されます。

着工時期が明確になった事は喜ばしいですが、今後まだ半年は動きがないと思うと、がっかりもします。ウォーターフロント再開発と三宮駅周辺の再開発が同時期に複数進行していく事になるでしょう。
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