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JR熊本駅前に2021年4月に誕生した新ランドのJR熊本駅ビル。Part2ではその館内の様子をレポートしたいと思います。
熊本駅から駅ビルへと向かって行くと、ビルのエントランス周りは屋根に覆われた空間となります。
右手には上層階のホテル「ザ・ブラッサム熊本」及びウェディング施設の「ザ・フォレストテラス熊本」の専用エントランスが設けられています。ザ・ブラッサムはJR九州の直営ホテルで、東京・新橋のザ・ブラッサムに宿泊した事がありますが、非常に上質なステイが提供されています。
イベントが行われる大屋根の下に商業ゾーン「アミュプラザくまもと」のエントランスがあります。
アミュプラザ内の天井も大屋根の内側と共通して木板のパネルで覆われており、間接照明によって柔らかなナチュラルな雰囲気に包まれています。
圧巻の水と緑の屋内立体庭園「ぼうけんの杜」
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そしていきなり左手に現れるのが、水と緑の屋内立体庭園「ぼうけんの杜」!その巨大さに圧巻です。
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まずビックリするのが、滝です。地上3階から地上階へと落ちる幅10m、高さ10mの規模があります。大量の水が落下する滝独特の音としぶき、そしてそれによって起きる風。駅ビル内とはとても思えない、まさに自然を体感できる空間です。
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南小国の「鍋ヶ滝」をイメージしているそうです。恐らく水による効果で湿度も若干高くなっており、熱帯雨林の中のような雰囲気があります。滝の側ではマイナスイオンが大量に発生しているのではないかと思います。
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地上7階まで一気に吹き抜けた大空間は様々な緑に囲まれています。伸びる人工物の柱までも巨木の幹に見えてきます。
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吹き抜けに面してカフェや物販店が配置されています。カフェはこの屋内庭園に面した席が人気のようです。
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庭園には人工植物ではなく、自生する自然の植物数十種が植えられた本物の緑の空間です。
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庭園内には憩いのスポットも設けられています。
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階段状に配置されているフロア。トップライトからは自然光が降り注ぎます。
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駅ビルは、玄関口のシンボルとなる為、通常の再開発ビルよりも、その街にとって特別な存在です。その特別な存在の中で更に特別な存在を作る事は非常に重要と言えます。
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京都駅ビルには大アトリウムと大階段、大阪駅ビルは南北二つの駅ビルを繋ぐ大屋根等、その駅ビルのアイデンティティとなる存在があります。
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熊本駅ビルでは屋上庭園というシンボリックな空間がアイデンティティとなっています。
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駅ビル前面のカーテンウォールからも沢山の光が庭園内部に入ってきます。
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JR三ノ宮新駅ビルには、何か特別なアイデンティティとなる空間は設けられるのでしょうか。
高いコントラストとナチュラルな雰囲気の内装
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184のテナントが集うアミュプラザくまもと。コロナ禍の中、よくもこんなに沢山の物販・飲食テナントを集められたものだと感心します。先行して市中心部には大型再開発ビルの「サクラマチクマモト(後日レポートよてい)」が開業している他、百貨店やファッションビル、郊外にはイオンモール熊本等もひしめく中での新規開業でしたが、流石はJR九州の駅ビルといったところでしょうか。
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初年度の売上は193億円と目標には届かず、コロナによる影響を受けましたが、2年目はの238億円に増加。ちなみにアミュプラザくまもとを追うアミュプラザ鹿児島の昨年度売上は218億円でした。ただ店舗面積程の差はついておらず、鹿児島の健闘ぶりが際立ちます。
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7-8階には松竹グループのシネコン・ピカデリー熊本が入居。
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エレベーター周りの内装仕上げやも非常に凝っていて、スタイルと上質感の融合・両立を図っています。
開放感溢れる二つのテラスデッキスペース
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この駅ビルにはデッキスペースが二箇所提供されています。一つ目が「おおやねテラス」。1階のビル前に設置された大屋根の屋上を屋外テラスとして開放しています。
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フロアには全面ウッドデッキを採用。中央にはシェードで覆われたベンチスペースも整備。
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展望台のある遊具も設置されており、ブランコや滑り台も備わります。さながら昔のデパートの屋上を彷彿とさせます。
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更には神社までも備わっています。由緒あるアミュプラザくまもと加藤神社です。
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おおやねテラスから眺めた熊本駅前広場。開放感に溢れる駅前空間です。
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もう一つのテラスは9階にある展望デッキです。
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こちらはエレベーターを降りてホテルのロビーやウェディング施設、レストランのラウンジホール的な結節ポイントとなり、ソファーセットも置かれて、ゆったりと眺望を楽しむ事ができます。
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デッキ側から眺めたラウンジスペースです。
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ラウンジから屋外の展望デッキに出る事が可能です。
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振り返ると、ザ・ブラッサム熊本のホテルフロア部分が立ち上がっています。
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眼下にはウェディング施設の中庭テラス。こちらも緑に溢れています。
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展望デッキから望む熊本駅前。3階おおやねテラスから眺めるのとは高さが異なるので、より広範囲に渡った眺望が楽しめます。恐らく夜景も綺麗でしょう。
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熊本駅を空から俯瞰します。丸みを帯びた屋根に覆われた美しい駅舎です。
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ホテルフロアの中央も空洞になっており、大きな水景のある美しい天空のガーデンが広がっています。
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ガーデンの主な利用はチャペルとガーデンウェディングとなります。
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JRくまもとシティの中核施設である熊本駅ビル。どの都市でも玄関口のターミナル駅に立地する駅ビルは特別な存在です。熊本では菊陽町に現在、半導体受託生産世界最大手のTSMCがソニー等と共同で新工場を建設しており、県内への経済効果は4兆円を超えると言われています。熊本経済は今後、飛躍的に成長し、熊本市内の都市開発も活発化する傾向にありそうです。
JR熊本駅ビル: アミュプラザくまもと/THE BLOSSOM KUMAMOTO
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所在地 熊本県熊本市西区春日3丁目
事業者 JR九州
敷地面積 19,945.97㎡
建築面積 13,869.09㎡
延床面積 86,292.46㎡
階数 地上12階 地下1階
高さ 55.561m
構造 鉄骨造 一部鉄筋コンクリート造
用途 商業施設 ホテル: THE BLOSSOM KUMAMOTO (203室) 結婚式場 シネマコンプレックス 駐車場
設計 日建設計
施工 大林組
全面開業 2021年4月
公式サイト
https://www.jrkumamotocity.com/amu
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