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札幌

地域探訪: 札幌駅前周辺に名駅級の摩天楼出現か!?相次ぎ判明する超高層ビルプロジェクト

札幌駅南口駅前の一等地にあった西武札幌店跡地を含む北4西3街区で大型再開発プロジェクトが始動しそうです。2009年に西武百貨店が撤退後、建物は解体され、更地となった土地はヨドバシホールディングスが取得しましたが、開発は進まず駅前の超一等地が塩漬け状態に置かれていました。しかし昨年、同ホールディングスと街区内に建物を保有する16の地権者が再開発準備組合を設立させ、いよいよプロジェクトが始動する様相を呈していました。



約1.1ヘクタールある敷地に30階以上の複合高層ビルを建設する事を前提として、構想が進められていますが、札幌市環境影響評価条例に基づいた「計画段階環境配慮書」が作成され、縦覧されています。これによると、以下二つの計画案が示されたようです。

 



A案とB案という形で示された計画は双方とも高さ50mの基壇部を備え、その上にセットバックした高層棟を建てる内容で、A案は何と高さ240mを想定。高層部はオフィスとホテルから構成されます。B案はツインタワーとなり、190mのオフィス棟と160mのホテル棟に分かれます。



基壇部には商業施設や劇場を入れる事を予定しており、ヨドバシカメラが中核施設になる事は間違いありません。梅田に高層複合ビルの「LINKS梅田」を昨年、開業させたヨドバシですが、それを遥かに超える大規模開発を担うデベロッパーへと変貌を遂げている同社には驚きしかありません。

A・B両案ともに延床面積は約23万平方メートルを想定しています。A案の場合、札幌や北海道は無論の事、東京・池袋のサンシャイン60以北では最も高い建物になる事になります。開業時期は2030年までと、最大でまだ10年先の話ですが、非常に夢膨らむランドマークタワーの誕生プロジェクトとなります。



北4西3地区再開発に先駆けて、札幌一のタワー構想を打ち出したのはJR北海道グループと札幌市です。既に現在の札幌のランドマークであるJR札幌タワーを建設した同社と札幌市が、北海道新幹線の札幌駅乗り入れと合わせて、検討している巨大複合駅ビル開発構想があります。旧そごう札幌店・現エスタはバスターミナルを併設した商業施設ですが、この土地と東側に隣接し、現在は駐車場として利用されている市有地の2.2ヘクタールという広大な用地に新幹線駅と結合させた巨大複合ビルを建設しようというものです。



構想では札幌も三宮のバスターミナルビル同様にこの計画に国土交通省が絡んで巨大なバスターミナルの整備を予定している他、商業施設やオフィス、ホテルから構成される超高層複合ビルになる模様です。

想定されている建物の規模は50階級とされ、こちらも200mを確実に超える超高層ビルになる模様です。前述の北4西3地区再開発ビルと高さを競い合う事になるかもしれません。



基壇部は現在のJR札幌駅ビルの低層部である札幌ステラプレイスと大丸札幌店に匹敵する巨大な商業施設になる事が予想されます。



JR北海道の社長は渋谷スクランブルスクエアに匹敵するビルにしたいと意気込みを見せているとの事で、開発規模の大きさを示しています。これらの開発は近年、日本の新たな摩天楼風景が生まれた名駅こと名古屋駅周辺に状況が酷似しています。計画が進めば、ターミナル駅周辺に200mを越える超高層ビルが林立する新たな玄関口を構築し、人口180万を擁する日本第4の都市に相応しい風格を備える事になるでしょう。この北5西1、西2の計画は23年着工、29年の竣工を目指しています。



更にこれらのプロジェクトに加えて札幌駅北口のターミナル駅周辺でも再開発が始動しています。この計画も構想開始から紆余曲折を繰り返していますが、ようやく建築計画のお知らせが現地に掲示されたようです。



地上48階 高さ175.2mの超高層棟と地上14階の店舗・宿泊施設棟から構成される再開発プロジェクトです。今年7月にいよいよ着工し、2023年末に完成を予定しています。これらの開発が進むと、札幌駅周辺に高さ170mを越える建物が少なくとも4棟出現します。札幌は2030年に2度目の冬季オリンピックの開催も目指しており、開催都市として、新幹線のターミナル都市としての飛躍が期待されています。



JR札幌タワー最上階のT38から見下ろす北5西1、西2地区計画の開発予定地です。新幹線駅も高架に沿って建設されます。



同じくT38から見下ろす北4西3地区の開発予定地。こうなると、その背後に立っている札幌三井JPビルの規模が縮小してしまった事は惜しいですね。計画当初はオフィスフロアの上に帝国ホテルが進出する185mの高さになる筈でした。



10年後にはこの駅前広場を囲むように摩天楼が立ち並ぶ事になる予定です。三宮ではこれら札幌の摩天楼の高さに匹敵する事は叶いませんが、駅ビルやバスターミナルビル等、機能面では類似性の高い再開発が進む予定ですし、ビルの数で違いを見出す事は可能かと思います。

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  1. S.Y. Kobe より:

    札幌は長期にわたり道内経済の退潮を受けて停滞している印象でしたが、復活に向けて巨大プロジェクトを複数推進しようとしており見習いたいですね。200Mを超えるタワービルの林立は都市空間に与えるインパクトだけでなく、若い世代に未来への可能性をアピールし、惹きつけるものと成りそうです。

    神戸も同じような意図で三宮を大改造しようとしています。バスターミナルビルを始め複数のプロジェクトが動き出していますし、上棟を目指し目に見えて鉄骨が空に伸びる神戸阪急タワービルはまさにコロナ禍を乗り越え復権を目指す神戸市民に元気を与えるものとなっています。

    そして神戸も都心の一等地に於いては本来なら200Mを超えるような複合プロジェクトも十分可能であると思いますが残念ながら一番高度利用すべき都心一帯に神戸市は建築物の高さや形態を規制しています。そしてもっと残念な事はその規制が価値のない事です。

    私は建築規制そのものには必要な場合があると思いますが、今の規制内容の根拠が希薄な上、強引かつ独善的過ぎるものです。例えばモントリオールなどは多くの市民の訪れるモン・ロワイヤル山(233M)より高いビルの建設は禁止されていますが根拠がはっきりしていて理解できます。比較すると六甲山系は標高300M~900Mの連山であり市街地のいたるところから山側・海側と認知できます。三宮の背景となる再度山などは400M程度あり、視点次第で海側からの都心部の高さ規制は全く必要ありません。特に現在の閑散としたビューポイント(しおさい公園)からの長年に渡る規制は経済的損失もあり神戸に対する背任行為です。

    他都市の復権プロジェクトを目にすると余計に神戸の現在の建築規制が残念に思えますが、
    私にはこの規制が事業や建築に与える物理的な問題を超えて、開港以来現在までの神戸を支えてきた進取の気概という精神までも規制する有害なものに思えてなりません。

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