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札幌

地域探訪: さっぽろテレビ塔から見渡す冬景色の札幌都心部

大通公園の東端に位置するさっぽろテレビ塔は1957年の開業以来、約60年に渡って札幌のシンボルとして長年親しまれてきました。高さ的には札幌駅のJRタワーに抜かれてしまいましたが、147.2mは未だ市内有数の高さを誇っています。一時は高さ650mという新テレビ塔構想が立ち上がり、現テレビ塔の存続も危ぶまれましたが、資金難から構想は断念されました。インバウンド需要の旺盛な現在であれば、新タワー構想は実現していたかもしれませんね。塔の90mの位置に有料展望台が設置されており、ここから360度のパノラマビューを楽しむ事が出来ます。



札幌を代表する景観は恐らくこのテレビ塔から見下ろす大通公園と両側に広がる都心部、そして広報の山々ではないでしょうか。しかし名古屋と都心部の構造がよく似ています。大通については札幌が50年以上先行して整備を終えているので、名古屋が前後に札幌の都心構造を参考にした可能性はあると思います。但しテレビ塔については名古屋が先行したようです。JRターミナル駅と既存中枢商業地に隔たりがある点は全国の諸都市と同様です。



大通の南側は札幌随一の商業集積地です。札幌三越、パルコ、丸井今井、4丁目プラザ等の百貨店やファッションビルが集中し、大通公園の地下もオーロラタウンという地下街が発達しています。更に南は飲食店等が集積する夜の街すすきのが広がります。後方に見える山は藻岩山です。この山の山頂から見下ろす札幌市街は日本新三大夜景に選ばれる程、素晴らしいです。



すすきのの更に南には広大な中島公園が広がります。その周囲にはパークビューを売りにした高層ホテルやタワーマンションが立ち並びます。福岡・大濠公園もそうですが、都心に近接して大きな公園があるのは羨ましいですね。みなとのもり公園も東側も含めてボートに乗れるような水辺のあるもっと大きな公園になっていればと思いました。

テレビ塔の足元を流れるのは創成川です。川の護岸が整備されて、なかなか美しい創成川公園が出来ました。



中央に聳えるタワーマンションはシティタワー札幌大通です。地上41階 高さ135.39mです。中島公園周辺の建物を除いては札幌の都心部でタワーマンション建設ラッシュのきっかけを作った建物と言えるでしょう。



北側の札幌駅方面です。中央の巨大なビルはさっぽろ創世スクエアで2018年竣工と出来立てホヤホヤです。地上27階 高さ131m 延床面積約13.2万平方メートルの複合ビルでオフィス、放送局、公共施設から構成される再開発ビルです。この建物が完成し、テレビ塔からはJRタワーが見えなくなりました。創成川沿いには東側にタワーマンションが次々と建設されています。



最後は札幌市役所です。中央左の茶色の建物です。地上19階 高さ84.86mは建設当時の1971年、札幌一の高層ビルだったでしょう。背後には高さ100m前後の北陽大通センター、札幌三井JPビル、日本生命札幌ビル等の高層オフィスビルが並びます。

札幌を訪れるのは約10年振りでしたが、それなりに高層ビルやマンションは増えたものの、都心部が広いせいか、まだその都市規模に見合った感はありません。よく似た名古屋と比べてしまうからかもしれませんが、名駅を中心に凄まじい勢いで巨大再開発が進む名古屋に対し、札幌のビルは高さが抑えられている感があります。しかしながら札幌駅周辺の今後の再開発ではJRタワーをベンチマークに同規模の建物が少なくとも2棟以上、建設される構想があります。テレビ塔周辺でも大規模な再開発可能用地が幾つも見受けられました。今後は新幹線の延伸工事の進捗と共に大型開発が動き出すかもしれません。札幌市も市内全域に高さ制限を設けていますが、都心部についてのみは制限を掛けていません。まだもう暫く札幌レポートは続きますが、他都市との比較は勉強と思ってお付き合いください。

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