東京ミッドタウン日比谷は三井不動産が日比谷三井ビルディングと三信ビルディングを一体的に建て替えた大規模再開発プロジェクトで、今年3月末に開業しました。地上35階 地下4階 延床面積約189,000平方メートルで最高部は高さ192mに達しています。
低層部には商業施設、シネマコンプレックス、企業連携を深めるインキュベーション施設、パークビューガーデン等が揃い、中高層のタワー部はオフィスフロアとなっています。この巨大複合施設とその周辺はまるで三宮が目指すクロススクエアやバスターミナルビル等、まさしくこうあるべき理想の将来像に見えましたので、今回、記事として取り上げたいと思います。
まず低層部ですが、丸の内から歴代続く近代建築の流れを受けて高さ30mで軒を揃え、高層部はセットバックしています。
ファサードはガラスと石を巧みに組み合わせて、ピロティ空間も設けています。モダン且つクラシックなこうしたデザインは三宮クロススクエア構想で描かれている三宮交差点のパースに登場している建物がまさに具現化した形です。
商業施設へのメインエントランスです。三宮バスターミナルビルもこうした上質感溢れる建物を期待しています。
エントランス周りは巨大な柱とピロティ空間、曲面を巧みに使った重厚でシンボリックなデザインが目を引きます。
また今回の再開発に伴って再整備された日比谷シャンテとの間の通りはまるで三宮クロススクエアの整備後のようで眼を見張りました!石畳を路面に敷き詰めながら、石畳の欠点である段差を最小限に留め、バリアフリーに近い形です。景観と機能を兼ね揃えた素晴らしい出来でした。植栽も美しいです。夜間照明も素晴らしい事でしょう。
通りから見上げるミッドタウンのタワーも良く映えます。
歩行者空間は建物周辺の広範囲に渡って整備されています。
道幅がもっと広ければ三宮クロススクエアのパースそのものではないでしょうか。
建物からは2階部分にアクセスする歩行者デッキも設けられており、広場空間を見下ろす事が出来ます。
ミッドタウン日比谷にはレクサスのカフェが出店しています。メルセデスベンツがライフスタイルを提案するコンセプトを掲げてカフェの展開を始めましたが、レクサスもブランド構築を次のステージに押し上げる為、高感度の都心商業施設の一等地にカフェを開店。
LEXUS MEETSは周辺やビル内のオフィスワーカーが普段使いしているようでした。店内には勿論、車も展示されています。新発売となる小型SUVのUXが飾られていました。
商業施設フロアも外観同様に曲線を巧みに活用した吹き抜け空間が広がります。大人の施設を意識しただけあって落ち着いた雰囲気です。
三宮バスターミナルビルやJRターミナルビルの内装もこうした上質で落ち着いた雰囲気のある吹き抜け空間を目指して欲しいですね。
ビルの外へ一歩飛び出せば、丸の内のビジネス街です。丸の内は駅前から広場につながるその景観がグッドデザイン賞を受賞しました。大家の三菱地所が約20年に渡って街をリニューアルしてきた結果、丸の内はビジネス街としてもショッピング街としても競争力の高まったグローバル的にもレベルの高い街へと進化しました。
しかしその原点は神戸の旧居留地にヒントを得ているのではないかと思います。都心の各地で再開発によって新しい街が次々と誕生し続けていますが、丸の内はその独自の進化を遂げており、他の再開発地区には無い強みを持っています。
一流の街には一流の企業、ホテル、劇場、店舗、サービスアパートメントが進出します。丸の内自体が常にブランドでしたが、その強みと景観が大手町や日比谷等に拡大しています。
また皇居に隣接しているという環境と立地を活用し、緑や水辺と高層ビルという景観をうまく融合した街造りが行われています。
この一級の景観を目に焼き付けて、帰神すると、新神戸に降り立った瞬間からガックリしてしまいます。地下鉄を乗り継ぎ、三宮に辿り着くと、更にガクッと来ます。規模の小ささは仕方ないとしても、とにかく全てが古い。本当に神戸は駅前を中心に時が止まってしまっています。お金が投資されておらず、街が更新されていません。ようやく再整備は始まりましたが、スピード感は要らないので、スピードを上げて欲しい。その一言に尽きます。
地域探訪: 東京ミッドタウン日比谷に重ねてみる三宮クロススクエア構想
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
東京は再開発の量と質、建物の規模が圧倒的ですね
当たり前のように延べ床面積が10万を超えてたり
東京ではないですが、横浜市新市庁舎の延べ床面積も10万を超えて14万2千の高さ155mみたいです
そしてその近くに建設中のタワーマンションもアパホテルも規模が凄いですね
1176戸に2311室!
神戸市がうじうじしてる間にますます差をつけられてしまいましたね
もううちはうちよそはよそなんて眠たい事言ってられない
三宮再整備のイメージパースは京都の四条烏丸交差点から見る東西南北景観にそっくりなんですよ。
烏丸通周辺は近代建築も多くたしかに風情は神戸と似ている部分もあります。たしかに京都の近代建築の多さは群を抜いていて、比較すれば神戸は足元にも及びません。
なんでこんなに京都に似せていかなければならないのか、このイメージパースを作成した人間はよっぽど京都好きなのかなあと思います。近代建築があれば都市の品格が上がると言うのか?
これは「不易流行」という精神を京都が実は持っていて、明治や大正のおり、最新の流行を取り入れる新しいもの好きだった証拠です。
だから低層でも、今もデザイン性の高いビルは次々と建設されています。
その先進性の精神を見習うなら分かるが見た目のハードばかり真似をする。
だからわたしはバッタもん京都にするなと、行政には強く言ってるんです。京都は日本文化の象徴都市として最強ですが、しょせん神戸とは異次元の街です。ヒントはあっても都市の個性が違うものに同じ衣装を着せても似合わないです。
まだ行ったことが無いですが、ぜひとも行ってみたいと思っています。
開業後初めての冬、東京ミッドタウン日比谷はかなり攻めてると思います。
それは「HIBIYA Magic Time Illumination」です。イルミネーションを早速始めたのです。丸ノ内や有楽町では以前よりイルミネーションがありましたが、六本木、渋谷、恵比寿も負けていません。そんな中で「日比谷」を新たなスポットにしようとしているのでしょう。丸の内、有楽町とセットで行け、人を呼び込める日比谷。地の利を活かした形でイルミネーションに参入してきました。
また今年は、世界的な人気を誇り、2週間後に公開される映画『グリンチ』とコラボした「グリンチ GREEN Magic Illumination」を期間限定で開催。先日の点灯式には大泉洋さん、杏さん、宮野真守さんを初めとする吹き替えキャスト陣に加え、イメージソングを歌うPerfumeも登場しました。
オープン初年度からかなり攻めてるミッドタウン日比谷。これは完成後の運営戦略としても見習えると思います。
クリスマス付近に丁度行けるかも知れないのでその時は存分に楽しみたいと思います。
神戸もこういう施設、欲しいですね。