三宮再整備

三宮再整備・東遊園地再整備リニューアル プレオープンによる一般開放開始!Part2 「見晴らしひろば」編

3月30日よりプレオープンによって、リニューアル工事完了後の一般開放を開始した東遊園地。Part2の今回は園地内北側の「見晴らしひろば」と北西側のエントランス周りの様子をお伝えしたいと思います。

花壇とカフェスペースの北西エントランス



北西側エントランスの入口擁壁に誕生した緑化されたエントランスデザインサイン。東遊園地のロゴがあしらわれています。



その横にはしっかりとした園内マップ。



階段を上がると、明るく広々とした空間です。中央に以前からある「エーゲ海に捧ぐ」像。奥には時計を抱えたマリーナ像も同じ場所にあります。



岩を積み上げてあるワイヤーで固定し、その上に板を乗せたサステナブルなベンチが特徴です。かなりの数があります。



更にはテーブルや背もたれ、肘掛けまで付いたウッドベンチ。もはやカフェ!?



小上がりのようなウッドベンチに丸テーブルもあります。

とにかく寛ぎスペースを多く造り、園内での滞在時間を増やす仕掛けが豊富に見受けられます。



北側中央にも緩やかなスロープのエントランスアプローチが完成。



北側の歩道も幅員が広げられ、園地内と共通の舗装が採用されました。

「見晴らしひろば」へのお洒落なバリアフリー・アプローチ



北西側のエントランスエリアから「見晴らし広場」へダイレクトに繋がるアプローチです。最短距離には、中央にある段差の小さく緩やかな階段を使います。



園地内はバリアフリー構造が基本コンセプトの為、勿論、スロープも用意されています。木陰の小道を散策するような感覚で歩けるスロープは、緩やかなカーブを描いて非常にお洒落です。



手摺も全区間に完備。これまで以上に園地内を散策するのが楽しい空間作りが行われています。

大小の丸を組み合わせたウッドデッキの「見晴らしひろば」



階段やスロープを使って到達する「見晴らしひろば」。頂部は一面フラットで円形に象られたウッドデッキとなっています。



デッキ中央に設けられた円形3段式のベンチ兼ミニステージ&展望台?です。



見晴らしひろばのデッキにもカフェスタイルの変形円テーブルがベンチ横に備わります。



完成イメージではデッキチェアーやテーブルを置く想定が描かれていましたが、備え付けのテーブルをここまで設置するとは思いませんでした。



更にはこんな大きなカウンターテーブルも備え付けられています。



園地内を見晴らしながら、テイクアウトしたフードやドリンクでカフェタイムを楽しめます。



デッキからは「見晴らしひろば」の名に相応しい光景が広がっています。以前も地下駐車場がある事による高低差を利用して、観客席を伴うステージがありましたが、見晴らすという感覚はありませんでした。



感動的な美しいデッキ広場が誕生しました。今後の活用方法も色々と検討の余地がありそうです。



丸い花壇のような植栽の中央には木を植えずに照明設備という組み合わせもあります。



南側から見晴らしひろばへのアクセスは中央に階段があります。西側にはスロープもしっかりと整います。



南側から東側に掛けては、斜面を階段上のベンチに仕立てており、ステップの後方側は芝を張っています。



ベンチには所々にアクセントとしてのモザイクタイルをあしらっています。



階段ベンチを東側から見た様子です。



緩やかなS字を描くように滑らかな曲線が織りなされて棚田のようです。



東側のベンチの最下段には中央に溝が掘られています。水の通り道でしょうか。



見晴らしひろばの東側の斜面は数々の草花が植えられた花壇になりました。



見晴らしひろばの東側一帯はまた異なる要素が与えられた空間です。



その為、種類・色の異なるインターロッキング舗装ブロックが採用されています。



所々にある丸い設備は噴水装置です。夏場にはこの一帯が水景となり、子供の水遊びが可能な空間に早変わりする予定です。



様々な遊びの要素が与えられた見晴らしひろばとその周辺。モダンでお洒落な公園として、今後の都市公園リニューアルの良いお手本になるのではないでしょうか。



Park-PFIが制度化されて、民間事業者がにぎわい施設を都市公園内に設置し、公園をリニューアルする例は全国的に増えています。東遊園地も芝生広場の整備やファーマーズマーケットの開催等が行われる以前は、都心立地にも関わらず、メリケンパークやみなとのもり公園のような賑わいの見られる公園ではありませんでした。今回の初の大規模再整備により、多くの人々が集まり、滞在する公園になったのではないかと思います。次回は、にぎわい拠点施設「URBAN PICNIC」周辺の様子をお伝えします。
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POSTED COMMENT

  1. sirokuma より:

    蛇篭ですね。最近では本来の擁壁としてではなく建築デザインとして利用するケースをよく見かけますね。とても好きです。
    階段ベンチもボリュームがあっていいですが、スケボーの餌食になりそうで怖いですね。良識ある利用で美しく保って欲しいですね。

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