旧そごう・神戸阪急

リモデル中の神戸阪急本館・新館に「HAKYU BEAUTY/HANKYU MODE KOBE」がグランドオープン!



今春より新館1-4階で営業していた神戸LOFTと5階の紀伊国屋書店を閉店させ、LOFTは4階に移転させた上で、改装工事を進めてきた神戸阪急。「リモデル」として、80億円を投資して、フロアの9割を20年ぶりにリニューアルし、都心ターミナル百貨店としての原点回帰を図るプロジェクトが進行しています。新館1階のフラワーロード側にブランド店の路面店を並べたインターナショナルブティックスのオープンを皮切りとして、リモデルの



そして先週、8月31日には、リモデルの中核を成すと思われる「HANKYU MODE KOBE」が新館の1-3階に、「HANKYU BEAUTY」が本館の2-4階にがオープンしました。



新館1-2階は面した道路にも賑わいをもたらす路面店型の店舗配置になっており、箱型の百貨店では珍しい構造です。



新館は保有者の異なる2棟の建物を連結させている構造の為、1階のフロアは東側のSヨシマツビルと西側のKSビルで分けたエントランスが設けられていますが、今回の改装でこの構造の解消を図る事はありませんでした。エントランス周りも阪急らしい意匠に化粧直しされています。



ロフトだった頃は閉じられていた通りに面した5面のショーウィンドウが再び開放された事により、店内が見えるようになり、街に開かれた「ブルーボトルコーヒー神戸阪急カフェ」として改装されました。店外からも注文できるカフェスタンドを備えています。



店外には窓に沿って木製ベンチが置かれており、カフェスタンドで購入したドリンクをオープンテラス的に楽しむ事もできます。これまで人通りのあまり無かった本館と新館の隙間の通りが俄かに賑やかになりました。



1階の売場フロアの半分近くはブルーボトルコーヒーのカフェスペースで占められています。



スッキリとしたブルーボトルコーヒーの店内。ナチュラルテイストのカウンターやテーブル・ソファーセットが並びます。これらのフレームや天板には神戸市北区の里山利活用材(コナラ)が使用され、木材の乾燥・家具の製作までカリモク家具が担当しました。店内には37席、屋外ベンチ (2名がけ) 11台を用意しています。



ブルーボトルコーヒー 神戸阪急カフェではドリンクのみならず、フードメニューも充実しているようです。今後は旧居留地の神戸カフェと共に人気を二分しそうです。



新館1階の床は敢えて床材を貼らずにコンクリート剥き出しのスケルトン仕様になっています。天井もパネルは一部に留めて、配管を見せており、百貨店のフロアとしては尖がった内装デザインです。



2階のデザイナーズフロアは百貨店らしい造りと内装ですが、壁を造らずに開放感のある売場が特徴となっています。MODEのコンセプトに相応しく、非日常を感じられるフロアとなりました。



2階にはブティックにアイスクリーム店を併設した世界初の「Chloé Le Glacier」がオープン神戸阪急新館の話題の目玉店です。



カウンター前には早速、行列ができていました。小さなイートインコーナーもありました。「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI(パティスリィ アサコ イワヤナギ)」のシェフパティシエールによって監修され、東京のアトリエで製造されたクロエ・オリジナルを含む10種類のフレーバーのアイスを提供しています。



3階のクリエーターズフロアは少しエキセントリック感のある内装です。



関西への再出店となる英国発祥のインテリアのセレクトショップ「THE CONRAN SHOP」。シンプル且つカラフルな店内には、デザイン家具や雑貨が並びます。



ザ・コンランショップは2011年に梅田に出店しましたが、15年に閉店。代わりに京都店を開店しましたが、それも20年に閉店。三度目の関西出店は神戸を選びました。



今回、オープンしたHANKYU MODE KOBE、ロフトのリニューアルによって新館1-4階が改装を終えましたが、5-6階はまだ改装工事中です。

この2フロアに出店するのが、神戸最大級という触れ込みで開店予告をしていた「無印良品 神戸阪急」です。10月5日(水)のオープン予定で、シャッターは閉まっていますが、床は既に無印共通のフローリングになっていました。

これで新館のリニューアル内容が出揃いました。なかなか話題性の高い内容になり、さすが阪急が力を入れただけの事はあります。



7階の本館と新館を接続する連絡橋も内装を刷新しました。他階の全ての連絡橋も美装化が行われるものと思われます。



本館2-4階のHANKYU BEAUTYも美しいフロアに大変身しました。



中でも1階から2階に移設されたコスメ・香水売場はこれまでのデパコス売場の単なる明るい内装というだけでなく、中央には「ビューティステーション」を設置してメイクアップイベントやライブ配信などのイベントを行うスペースがあります。オンラインカウンセリングに特化したカウンターや個室を用意するブランドやタブレット端末によるバーチャルメイクが可能なブランド等、「ラグジュアリービューティ」をテーマとして、国内外約30ブランドが集結しています。



コスメブランドが抜けた1階は、迷路のように仮囲いが設置されており、改装工事が進みます。



この本館1階も別館1階西側同様に「インターナショナルブティック」となり、更なるインポートブランドの集結が見込まれます。

今後も新館5-6階や本館の上層階のリニューアルが進められ、今秋までに全館のリモデルが完了します。



「神戸阪急」ではない。「神戸の阪急」になるのだ。

ハーバーランドの初代神戸阪急は、阪急が梅田本店以外に設けた初の本格的な百貨店でしたが、20年の営業の結果、「神戸の阪急」には成り切れず、撤退しました。



フラワーロードの向かいのバス停のロール式広告にも神戸阪急に出店したブランドの広告が出ていました。



神戸阪急の店長は「都心店としての標準装備が整った」と述べました。セブン&アイホールディングスからエイチ・ツー・オー・ホールディングスにそごう神戸店が譲渡されてから5年の歳月を経て、今回、ようやく正式に阪急化したと言えます。その老朽化した外観から、未だそごうの面影を完全に払拭するに至ってはいませんが、将来の建て替えに値する力を蓄え、広域圏からも集客するターミナル百貨店として復活を遂げて欲しいと思います。

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  1. Sannomiya Worker より:

    先週、仕事帰りにふらっと寄りましたが、2階の一角にあの原宿のカリスマ・インディアンジュエリーブランド「ゴローズ」が有りびっくり。しかもゴールドのイーグルネックレスが「330,000,000円」の値札!ゼロの数を数えましたが「3億3千万です!」
    普通なら警備員が張り付いている値段ですが、お兄ちゃんが一人奥で雑誌を読んでました。(笑)
    これは非売品ですよという意味なんでしょうかね。

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