市庁舎建て替え計画

神戸市役所本庁舎2号館再整備事業 大規模な掘削工事が進行中 コンラッドの進出が意味する事とは?


三宮南側エリアの活性化起爆剤とウォーターフロントへの人流引き込みのポンプ役としての機能発揮が期待されている「神戸市役所本庁舎2号館跡地再整備事業」。長らく地中障害物の撤去から杭、山留(やまどめ)工事が続いていたこの広大なフィールドで、いよいよ新たな基礎工事が繰り広げられています。



いよいよ順打ち工法による本格的な土砂掘削と、それに伴う乗り入れ構台(仮設構台)の構築が目視確認できるようになりました。



今回の再整備計画(地上29階、地下2階、高さ約135m、延床面積約77,000㎡)において、施工を担う竹中工務店が選択したアプローチの注目ポイントは、「順打ち工法(じゅんうちこうほう)」による地下掘削です。  

超高層ビルの建設では、地下と地上を同時に組み上げて工期を短縮する「逆打ち工法」も多く用いられますが、本現場では地下外壁沿いに「地中連続壁(山留め壁)」を堅固に構築し、内部の土砂を順次掘り下げていく定番かつ着実な「順打ち」が採用されています。



敷地全体が大規模に掘削されています。南側はまだ掘削の真っ最中。中央部にクレーン車やトラック等の工事車両の通行や工事資材の仮置きなどに使用する乗り入れ構台が構築されており、南側にも拡大させる為、構台を支える鉄骨の柱が無数に建て込まれています。



変形T字型に構築された乗り入れ構台。北側には掘削深度が深くなるにつれ、側面の土圧を支える「H形鋼」による巨大な切梁(横木)が網の目のように格子状に張り巡らされて始めています。

地中障害物の撤去や水抜き(ディープウェル等)を完璧にコントロールしながら、最深部(基礎スラブ)まで掘り進め、底盤から上方へとRC構造・SRC構造を順々に組み上げていく「順打ち」ならではの着実な施工ステップは、見応え十分です。



市役所2号館跡地は、JR・阪急・阪神が交差する三宮ターミナルと、メリケンパークや新アリーナ(GLION ARENA KOBE)を擁するウォーターフロント地区の中間に位置します。夜間には高層部が洗練された光で彩られ、港町神戸のスカイラインを更新すると同時に、人々の周遊を誘発する強力な磁力となる本施設。

兵庫県初、そして国内5軒目となるヒルトンの最上級ラグジュアリーブランド「コンラッド神戸」がもたらすインパクトは、世界的に注目を集めた「HYOGO」に対して、我々が想像している以上に強い可能性が出てきました。



それは既に進出済みの神戸マリオットが連日連夜高稼働している様を見ていると明確です。神戸にはラグジュアリーホテルが全くもって不足している事を如実に表しています。



136室の客室に加え、約500㎡の大型ボールルームやプール、スパ、上質なスペシャリティレストランを完備。単なる観光ホテルにとどまらず、国際会議やビジネス・エグゼクティブの滞在拠点(MICE機能)として、これまで神戸に不足していた「超高価格帯の宿泊・交流基盤」を補完します。

またビジネスの観点からも今回のビルは非常に魅力的です。地上9階〜18階に配置されるオフィスフロアは、従来の神戸市内のオフィスビルには少なかった「1フロア貸付面積 約500坪(約1,680㎡)」という圧倒的なメガプレート(広大なワンフロア空間)を実現します。



フロア500坪の開放的な無柱空間は、最小約45坪からの分割対応も可能としつつ、大規模企業の本社機能や統合オフィスに対応。効率的な動線とコミュニケーションを活性化させる自由なオフィスレイアウトが可能です。

9階には、東遊園地の豊かな緑を見下ろす屋上庭園と直結した「オフィスワーカー専用ラウンジ」を設置。ABW(Activity Based Working)を意識したリフレッシュ空間やサテライトワーク空間が整備され、ハイブリッドワーク時代の「出社したくなるオフィス」を体現しています。

また5-8階に整備される新庁舎については、市職員向けコンセプトブックが作成されました。新庁舎での新しい働き方は、今後、県庁建て替えにも参考になるでしょう。



庁舎間の移動には渡り廊下が活用されます。



今は地下通路が閉鎖されてしまっている為、殆ど通行の無い連絡棟内のバーティカルパッサージュ。新2号館の完成後には頻繁な往来によって接続されている各施設内の回遊やエリアの動線活発化に寄与する事になるでしょう。



ヒルトングループの最高級ブランドである「コンラッド(Conrad)」が進出している街(都市)は、一般的に「世界的・国内的な経済、文化、観光の中心地であり、高い都市格(ステータス)や洗練された景観を持つ街」として高く評価されています。

例えば、日本国内を見ても、進出先は単なる大都市というだけでなく、独自の強い個性(商都、港町、歴史文化など)を持った街が選ばれており、その街の「将来性」や「国際的な高級観光都市としての格」を証明するシンボルとして、自治体やデベロッパーからも非常に高い期待が寄せられる傾向にあります。

総じて、コンラッドがある街は、「経済的な豊かさ」「独自の文化や景観の美しさ」「国際的な発信力」を兼ね備えた、その国・地域を代表するプレミアムな都市として社会的に認められている街と言えます。

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