
長年にわたり、神戸・ポートアイランドの地で多くのビジネスパーソンや観光客を迎え入れてきた「ホテルパールシティ神戸」が遂にリブランドによって生まれ変わります。
同ホテルを保有・運営するHMIホテルグループとマリオット・インターナショナルによる大規模な戦略的パートナーシップが締結され、同グループの複数のホテルをマリオットブランドへと転換することが決定しており、既に昨秋にはJR神戸駅前の「クラウンパレス神戸」が「神戸マリオットホテル」にリブランドを完了させています。

ホテルパールシティ神戸は10月1 日より「コートヤード・バイ・マリオット神戸」へと転換されます。

建物外観については、殆ど変化はありません。低層部の外壁が再塗装されている程度のリニューアルです。
しかし頂部には屋号の「COURT YARD」のロゴが取り付けられました。

まだ立看板はHOTEL PEARL CITYのままでした。開業までには刷新されるでしょう。

内装については、大幅にリノベーションが行われているようです。客室は温かみのある木材、ニュートラルな色調、神戸をテーマにしたアート作品が、落ち着いた現代的なリトリート空間に仕立てられています。パールシティでの客室数は381室。リノベーションによって室数は減っているのではないかと思いますが、具体的な数は公開されていません。ホテル内のレストランはTopazとプラシャンティの2店舗。フィットネスや会議室も完備しています。

開業済みの神戸マリオットホテルの稼働状況は好調のようです。8月の神戸空港利用者数は単月ベースで過去最高値の43.1万人を記録。前年同月比を7%も上回り、国際線利用者も7.8万人に達しています。訪日外国人観光客やビジネス客が著名なマリオットを宿泊先として選択する可能性は高く、マリオットよりもカジュアルなコートヤードの利用率も高くなるものと予想されます。

ただ一般利用者にとっては立地が悩みの種でしょう。神戸マリオット程の利便性はありません。ただこのフル規格の大型ホテルがこれまで存続できてきた理由は、国際会議場や国際展示場から至近距離にあり、こうしたカンファレンスや大型イベント需要の受け皿になってきたからかと思われます。また周辺には企業本社も多く、ビジネス需要も取り込んできた事でしょう。マリオット化は、今後、神戸空港の国際定期便就航によって更に熱を帯びる訪日客増加や、南側の神戸医療産業都市における企業進出に伴うニーズ等、周辺環境が求める宿泊需要についても勝機を捉える事できると判断された上でのリブランドかと思われます。
2029年にはコンラッドが進出しますが、ANAクラウンプラザを除けば、それ以外の外資系ホテルはマリオット系列に占められています。他ブランドの誘致にも期待大です。

