全国的にアリーナの新設、建て替えラッシュが続いており、その上でのイベント誘致合戦が熾烈を極め始めていますが、その過半は首都圏エリアに集中する為、アーティストによる音楽コンサートの地方公演が少なくなるという危惧が生じています。その中で近畿地区でもジーライオンアリーナ神戸をまず筆頭とし、大阪でも複数のアリーナ新設プロジェクトが続々と始動を開始。兵庫県内では姫路市が手柄山平和公園駅前に「ひめじスーパーアリーナ」が建設されています。

このプロジェクトは、老朽化の著しかった市民プール等を解体し、その跡地に同様に老朽化していた総合スポーツ会館の機能移転を合わせて新たなアリーナを新設するもので、メイン・サブアリーナの他、屋内外プール、柔道場、剣道場、弓道場、トレーニングジム、広場が入ります。

開業は今年10月を予定しており、建物本体はほぼ完成。内装や外構の仕上げが進められています。年間170万人以上が訪れるという手柄山平和公園の再整備はPark PFI方式が採用されており、三菱HCキャピタルを代表企業とするコンソーシアムが落札しました。このプロジェクトは公園再整備の中核的な存在で総事業費は約400億円です。

新アリーナは手柄山平和公園駅とデッキで直結する他、駅前広場も整備され、利便性の高いアリーナとして様々なスポーツや音楽イベントも開催可能な多目的アリーナとして期待されています。またこのアリーナのネーミングライツを取得した大和工業により愛称は「大和工業アリーナ姫路」と決定しました。

女子バレーボールの国内最高リーグ「SVリーグ」所属のヴィクトリーナ姫路はこの新アリーナを本拠地として活動する予定です。

兵庫県西部唯一の屋内50m公認プールには1,523席の観客席が設けられる計画です。本格的な競技用プールの他、一般、子供・ファミリーが楽しめるプールも整備され、非常に充実した内容です。流れるプールや森のスライダーを備えた屋外プール、通年利用できる芝生広場、手ぶらでバーベキューを楽しめるリビングサイト等、大会利用から市民の憩いの場と幅広い用途を満たします。

また新体育館の中核施設となるメインアリーナの大きさは長辺67m×短辺40m、天井高約16mの広さを誇り、固定席約3,200席と移動席約1,800席を設ける事によってセンターコート使用時に最大で約5,000席規模となります。

スポーツセンターの領域や枠組みを大きく超えた規模と内容を収めた大和工業アリーナ姫路。播磨エリア最大級の複合スポーツ・エンターテインメント拠点として、地域活性化の起爆剤になる事が期待されます。メインアリーナ全体を見渡せる「特別観覧席(全6室)」や専用エレベーター、来賓室なども完備されており、スポンサー企業をもてなすビジネスの場や、プレミアムな観戦体験を提供します。

新アリーナと公園内の既存スポーツ施設との併用による相乗効果によっても公園の集客力を増強させる事ができるでしょう。

姫路市はJR西明石駅と協力して、JR山陽本線の新駅「手柄山平和公園駅」の整備も同時に行い、新アリーナや公園の利活用の効果を最大限にもたらそうとしており、その注力ぶりは県都ではない50万都市の域を越えています。姫路駅周辺の再開発「キャスティ21」、兵庫県立はりま姫路総合医療センターの誘致、姫路市文化コンベンションセンター「アクリエひめじ」、そしてこの「大和工業アリーナ姫路」に至るまで、一連の怒涛の大型開発を首尾よく進めてきました。

神戸と岡山に挟まれつつも、両都市からは適度な距離を保っている事も姫路が播磨エリアの拠点都市として、その吸引力を維持できる一つの要因ですが、全国の地方都市が皆そうであるように人口減少時代における生き残りをかけて、姫路市も果敢に挑んでいます。
アリーナのこけら落としについてですが、一般向けの商業興行として、アリーナのステージに最初に立つのは、ボーカルの竹中雄大さんが姫路市出身である5人組高音質ロックバンドのNovelbrightです。9月26日(土)、9月27日(日)に初ライブを開催します。スポーツイベントにはヴィクトリーナ姫路による開館記念エキシビションマッチが計画されています。
地域探訪: 姫路・大和工業アリーナ姫路が今秋にオープン予定 播磨エリア最大級の複合スポーツ・エンターテインメント拠点誕生
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