姫路

地域探訪: 姫路・ヤマトヤシキ姫路店跡地「ローレルコート姫路大手前通り」が竣工目前!みゆき通りには和風店舗が並ぶ


姫路駅前のメイン通りである大手前通りにあった地場老舗百貨店のヤマトヤシキ姫路店。経営破綻後、ラオックスの支援を受けて経営再建を図ったものの、復活を遂げる事はできずに2018年に閉店しました。



その跡地に近鉄不動産と大林新星和不動産の2社が共同で建設を進めてきたのが「ローレルコート姫路大手前」。姫路市内最大・最高層の分譲マンションとして注目を集めている物件です。



鉄筋コンクリート造 地上16階建(東棟)・11階建(西棟)で、総戸数200戸が供給されます。大手通りに面する西棟は、姫路城への配慮による条例で高さが抑えられており、奥の東棟が16階のフロア数を誇ります。屋上には、姫路市内を一望できる入居者の方専用の屋上テラスが整備され、無論、姫路城も眼前に望める贅沢なパノラマビューが売りです。



大手前通りに面するファサード。通りの新ランドマークに相応しい風格を備えたデザインは、姫路城の基壇部の重厚感と、大天守の屋根や千鳥破風、唐破風が幾重にも重なる積層の意匠美をスラブラインやガラス手すりの表情に昇華させ取り入れているとの事。仕上げには木材格子による和のテイストを採り入れます。



ヤマトヤシキ跡地の為、アーケード商店街にも面しています。



商店街側の低層部はまだ仮囲いが設置されており、6区画入る予定の店舗部分の仕上げ工事が進行しています。



この跡地が単なる共同住宅開発で完結してしまう事は姫路の商業地の浮沈に係りかねないと危惧していましたが、みゆき通り沿いは店舗が入る機能の複合化が進められた為、ひと安心しました。



店舗棟は住宅棟と接合している一体構造なものの、商店街の通りから直接立ち上がるのではなく、店舗部分を緩衝帯にしてセットバックするような形に建設されました。



店舗も和のテイストが存分に取り込まれており、漆喰や格子をデザインに採用しているようです。和風建築のような軒屋根です。



住宅棟がセットバックしているので自然光も商店街に入り、雰囲気が明るくなりました。観光客を呼び寄せるテナントの出店が望まれます。飲食店や土産物店も入るものと思われます。



聳える東棟。姫路ではかつてホテルモントレ姫路が高さ100mの高層ビル化を目指しましたが、最終的に60mに抑えられました。駅周辺で大手前通りから離れたエリアでの高層化は姫路城への景観に影響は及ばさないとは思いますが、姫路はこれを許容しない選択肢を取りました。神戸空港の国際化で姫路を訪れる訪日客も今後、更に増えるのではないかと思われます。オール兵庫での発展を期待したいと思います。

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