先週末10月4・5日の2日間で、バスケットボールB2リーグのラストシーズン開幕戦となる神戸ストークスのホームゲームがジーライオンアリーナ神戸で開催されました。対戦相手は福井ブローウィンズ。結果として、両日とも神戸ストークスが勝利し、ホームゲームでの初戦を華やかに飾る事ができました。
この2戦は、神戸市民応援デーとして、観戦チケットがお得に購入できる機会とあって多くの市民がホームゲームでの応援に駆け付けました。個人的にもジーライオンアリーナ神戸での初のスポーツ・バスケットボール観戦であり、非常に楽しみにしていました。今回の席は西ブロック2階席でした。
コートが東西方向に配置されている為、南北ブロックの席の方が試合をより見やすく観戦できますが、コンサートの場合は西ブロックが正面になるので、より観覧に適しています。試合の前には演歌歌手の新居浜レオン氏が国歌斉唱を行い、観客は起立して歌声に聴き入りました。
西ブロックの席でも試合は十分に楽しめました。2階席では、コートまでの距離はそこまで離れておらず、各選手の表情等も辛うじて確認する事ができ、臨場感溢れ、白熱する試合に興奮しました。
バスケの試合は初めてでしたが、ホームゲームでは専用のDJが神戸ストークスの応援や音楽でオフェンス、ディフェンス時を使い分けて、場を盛り上げ、観客を誘導する独特のスタイルがサッカーや野球とは全く異なり、試合観戦がよりエンタメ的に演出されている事に感心しました。
また各クオーターの間のインターバルにもチアリーダー達がダンスを行い、第2・3クオーターの間には再び新居浜レオン氏が登場して、名探偵コナンのエンディングテーマを歌って盛り上げる等、サッカーや野球以上の娯楽要素が散りばめられており、飽きさせません。
試合は神戸がリードを守っていましたが、中盤に逆転されて以降、ズルズルと点差が引き離され、選手の足も止まってきたり、攻撃が単調でゴールを決められず、嫌なムードがアリーナを覆い始めていました。翻って対戦相手の福井ブローウィンズの応援客は一丸となってチームを応援し、大勢を占める神戸ファンや市民以上の盛り上がりを見せていました。
入場時に手渡されたキット。先週2日間は来場先着8,500名に「ジェットバルーン＆専用ポンプセット」がプレゼントされました。
キットにはポンプとジェット風船x2個が入っており、第2クオーターの終わりにまず練習として、風船を一斉発射。
そして第3クオーターの後に本番で再度の一斉発射！こうした取り組みもＢリーグ、神戸ストークスを盛り上げる楽しい演出です。
その後、試合は急展開し、神戸が連続ポイントによる怒涛の追い上げて逆転を喫し、最終的には94-87で福井との激戦を制し、まるでドラマのような展開で、会場は大いに盛り上がりました。
試合後に来場者数が発表され、8,759名が入場した事が判明。
神戸ストークスには、NBAプレイヤー・八村塁の弟である八村阿蓮が今年より加入した他、多くの新加入選手を増強し、来年からの「Ｂリーグ・プレミア」への参加に向けて、B2リーグの最終シーズンを華やかに締めくくりたいところです。
またまだ神戸ストークスが地元に定着し、愛されるようになるには時間が掛かるものと思いますが、スター選手が育ち、活躍してくれる事によって、ストークスが、そしてプロバスケが盛り上がり、ジーライオンアリーナ神戸がウォーターフロントを賑わせる存在として君臨していって欲しいと思います。
以前、横浜のKアリーナでの音楽コンサートでも体感し、報道でも大きな課題として取り上げられていたイベント終了後の観客の退場については懸念していた程の混乱は見受けられませんでした。約1万人の退場は比較的スムーズで、三宮へのアクセスも、次から次へと投じられるシャトルバスのピストン輸送や、徒歩で三宮に向かう人々と上手く分散されていました。これが2万人規模のアリーナだと、こうは行かないのだと思いますが、1万人がバランス的にも程良い大きさなのかもしれません。
