2機のタワークレーンも投入され、鉄骨建方が本格的に開始されている雲井通5丁目のバスターミナルI期ビルの建設工事。このビルの高さは約163mとされていますが、当初は高さ165mと伝えられていました。市の設けた景観規制条例による雲井通5丁目付近の最高高さ限度は165mと想定されています。しかし図面から読み取ると、また違った視点が見えてきました。
建物西側の最新立面図です。図面に記載されている建物の高さは163.375m。これが高さ約163mとされる所以かと思われます。
しかしながらこの高さが示しているのは、パラペット天端・最高高さという注釈が入れられている部分を表しているようです。これは立面図上の塔屋の最頂部より明らかに下に位置しています。また更に最頂部はオレンジの高層部最高限度165mを示す破線よりも更に上です。
建築物の高さの定義は色々とあり、建築物の上の構造物は建築とは認めず、建物の構造の高さを最高部とする事が多く、事実上の最高部と乖離する例が見受けられます。
従ってバスターミナルI期ビルの事実上の高さは166-167mなのではないかと推察されます。数mの差なので、視認上は殆ど変わりはないかと思いますが、スペック的にはほぼ170mなので、結構な違いを感じます。
また東側の葺合南146号線はバスターミナルへのアプローチとなりますが、ビルに接する西側は南北の角部のみに歩道が整備され、残るはバス専用の車道と北行きの車道となるようです。
神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 バスターミナルI期ビルの高さ約163mは本当?
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク