雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 バスターミナルI期ビルの高さ約163mは本当?


2機のタワークレーンも投入され、鉄骨建方が本格的に開始されている雲井通5丁目のバスターミナルI期ビルの建設工事。このビルの高さは約163mとされていますが、当初は高さ165mと伝えられていました。市の設けた景観規制条例による雲井通5丁目付近の最高高さ限度は165mと想定されています。しかし図面から読み取ると、また違った視点が見えてきました。



建物西側の最新立面図です。図面に記載されている建物の高さは163.375m。これが高さ約163mとされる所以かと思われます。



しかしながらこの高さが示しているのは、パラペット天端・最高高さという注釈が入れられている部分を表しているようです。これは立面図上の塔屋の最頂部より明らかに下に位置しています。また更に最頂部はオレンジの高層部最高限度165mを示す破線よりも更に上です。

建築物の高さの定義は色々とあり、建築物の上の構造物は建築とは認めず、建物の構造の高さを最高部とする事が多く、事実上の最高部と乖離する例が見受けられます。



従ってバスターミナルI期ビルの事実上の高さは166-167mなのではないかと推察されます。数mの差なので、視認上は殆ど変わりはないかと思いますが、スペック的にはほぼ170mなので、結構な違いを感じます。



また東側の葺合南146号線はバスターミナルへのアプローチとなりますが、ビルに接する西側は南北の角部のみに歩道が整備され、残るはバス専用の車道と北行きの車道となるようです。

関連記事
雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 勤労会館の解体撤去工事開始 全体街区の解体準備整う

2022年9月3日
こべるん ~変化していく神戸~
雲井通5丁目の再開発始動に伴い、閉館した神戸市勤労会館の解体撤去工事も開始されました。建物を足場と防音パネルで覆い始めています。  …
雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 最上部のインフィニティプールを全国区の施設へと盛り上げたい

2024年6月14日
こべるん ~変化していく神戸~
JR新駅ビルと共に三宮の新ランドマークとなる雲井通5丁目のバスターミナルビル。再開発で大きく生まれ変わる街として注目を浴びています。 …
雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 9月7日(木)に起工式を開催 いよいよ再開発ビル本体の建設本格着工!

2023年9月6日
こべるん ~変化していく神戸~
昨年の5月よりサンパルの閉館と内部解体から開始された雲井通5丁目の大規模再開発プロジェクトがいよいよ次の段階に入ろうとしています。  …
雲井通5・6丁目再開発

今年5月にバスターミナルビルの再開発会社設立

2018年2月10日
こべるん ~変化していく神戸~
今年の5月にバスターミナルI期ビルの事業者となる再開発会社を設立する方針を神戸市が固めたと神戸新聞が報じました。株式会社で株式の半分を神戸市、神戸すまいづくり公社が15%、兵庫県が …
雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 開発街区内建物全てが足場・防音パネルに覆われ始める 来夏の着工に向けて本格解体へ

2022年11月23日
こべるん ~変化していく神戸~
先週には雲井通5丁目再開発株式会社より概要と図面の発表が行われた雲井通5丁目再開発のバスターミナルI期ビル。今年5月よりサンパルの閉 …
雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 街区の完全更地化はもう目前 この再開発によって都心軸は東へと移動するのか

2023年6月5日
こべるん ~変化していく神戸~
今夏7月より再開発ビル本体の建築工事を開始予定の雲井通5丁目再開発。約1ヘクタールの開発用地誕生まで秒読みに入りました。  …

POSTED COMMENT

  1. kkbb より:

    神戸市においては、ビルの最高高さ表記の曖昧さは依然からわたしも指摘してきました。
    どうやら一般市民、市役所内部にはこういった巨大開発、再開発に対して敏感に反応して文句をつける一定の人々がいるようです。
    ビルを数m、数10cmの高さでも低くすることに情熱を注ぐ存在です。
    それはビルの高さだけでなく、あまり価値がないレトロ物件の保存にも大きく声を上げているようにも思えます。
    この問題はある意味神戸の闇でもあるように感じています。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。