新港第2突堤の南端に整備されたTOTTEI PARK。この海辺の公園内に建設中だった中核集客施設「緑の丘」が完成し、一般入場が開始されました。
先端が鋭く尖り、全体が滑らかなアーチを描く屋根が特徴の緑の丘は、地上2階建て、建築面積約900㎡ 平方メートルの緑化された階段状の建物です。
先端を摘み上げたように立ち上がった形状の建物が芝生広場の前に広がっています。
近づくと階段状に立ち上がる姿はスタンドの観客席のように見える不思議な建築です。
両端も尖っており、その先端はデッキとして立ち入る事ができるようになっています。
どの方向から眺めても一つとして同じ形状はしておらず、なかなか掴みどころのない建物です。
左右に扇状に広がる屋根の下の中央に建物のコアの部分があります。
2階部分はガラス張りで階高が10mに達しており、開放感に溢れた内装になっています。
南面はグレーチングで覆われた階段が最頂部まで続いています。
グレーチングの下は緑化されています。屋根全体に繊維状の特殊な超軽量土壌を敷き、様々な植物を植えている為、ゆくゆくは屋根が緑に覆われていく計画です。
グレーチングの床面は普段は階段やベンチとして機能し、PARK内でイベントが開かれる際には観客席としても活用される予定です。
2階の先端デッキの様子です。
少し大きな踊り場もあります。デッキ上はコンクリートの床です。
南東側の先端から望む神戸港とポートアイランド。
グレーチングの隙間から緑が出てきています。中央の窓は1階に光を落とす高窓です。
最上部周りの様子です。
手摺はありますが、足下のグレーチングに隙間が開いている事もあって、上り下りは結構、スリリングな体験が味わえます。
階段の傾斜は緩やかですが、高さは思った以上にあり、開放感も抜群です。
360度遮る物が無いので、最頂部からの眺めは素晴らしく、神戸ウォーターフロントの新しい観光名所ができたと言えます。
昼間の景色も素晴らしいですが、夜景も格段に良い事が想像できます。
第1突堤の背後に中突堤やハーバーランドが広がる西側の眺望。ポートタワーやモザイクの観覧車も見えます。
北側はジーライオンアリーナ神戸が三宮のビル群と六甲山系を背後に従えます。
第3、4突堤のフェリー、旅客船ターミナル。クルーズ船の入港時には見応えのある景色となるでしょう。
2階の建物内部です。BBQレストラン「EN³(エンスリー)」の屋内ラウンジとして活用される予定です。
更に広い1階は貸切パーティーや会議、ワークショップ、展示会や物販など多目的に利用できるホール空間として整備される予定です。
完成イメージでは木の天井に覆われる様子が描かれていましたが、実際の建物はシンプルな内装となっています。これからデコレーションで変貌するのでしょうか。
また施設内にはクラフトビールの醸造所「TOTTEI ブリュワリー」も開業する予定となっています。
緑の丘が完成した事により、ジーライオンアリーナ神戸のみならず、TOTTEI PARKにもより多くの人々が訪れる集客エリアとしての力を発揮し、メリケンパークのように賑わいを生む空間として、イベントの開催にも力を入れて欲しいと思います。
ひと通り計画されていた施設が完成したので、今後はこれらを運営するOne Bright Kobeの腕の見せ所でしょう。
第2突堤の先端からの景色は素晴らしいの一言に尽きます。以前は第1突堤に勝る事はないと思っていましたが、再開発が進んだ事により、一変しました。
アリーナ前にもTOTTEIロゴを模ったエリアの案内表示が設置されました。
アリーナ内で開催されるイベントも続々と判明しています。イエローモンキーやスティング、マライア・キャリー等、国内外の大物アーティストのライブ興行も決定。これらのアーティストにも神戸を売り込むチャンスでもあります。TOTTEIはこれから更に新しい神戸のウォーターフロントを盛り上げていく事になります。
新港第2突堤 TOTTEI PARK 「緑の丘」が完成 一般入場か開始される
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