慢性的なラッシュ時の混雑が問題となってきた神戸新交通ポートアイランド線の三宮駅。この改良工事が計画されていますが、ようやく本格的な工事を進める為、工事事業者の公募型指名競争入札を実施する予定です。
計画では既存の駅舎の東側に新たな床を構築して約25mに渡って駅舎を拡張します。
既存駅舎の東側はポートライナーの高架軌道2本が左右に広がっており、その中央には空間が存在する為、この部分に駅舎を新設する事ができます。
図面上の赤い部分が拡張される駅舎部分です。これにより駅舎は約30%拡大する事になります。
新設される部分を支える柱脚の補強、階段・エスカレーターの新設が工事計画の主な内容です。正確には駅舎が24.522m延長されます。
補強が施される既存柱脚です。新設駅舎はこの手前の柱脚部分の上まで拡大する事になります。
拡張にともない既存駅舎内部の改修工事も行われます。駅舎東側にある階段は撤去される予定です。
工事計画では、駅舎2階東側の解体中である店舗区画へ暫定的に助役執務室や内勤室等を移し、こうした事務室の改修も進められます。
その後、東側に階上へのアクセスとなる階段とエスカレーターを整備した上で、再び店舗テナント区画を新設します。
3階プラットホームの様子です。2基のエスカレーターによって、改良工事後の乗降車前後の動線がスムーズになる事でしょう。
工事の完了は2028年3月末を予定していますが、その翌年には西側に隣接するJR三ノ宮駅ビルも完成する予定です。同駅ビルの4階とポートライナーのプラットホーム階西側は接続し、新たな改札が設けられる計画です。駅舎内外のリニューアルや美装化も一緒に進められるべきかと思います。
阪神神戸三宮駅、阪急神戸三宮駅のリニューアルが完了し、地下鉄三宮駅のコンコース改修も間もなく完了します。残るはJR駅舎と新交通駅舎の双方のリニューアルが進む事が期待されます。
三宮再整備・神戸新交通ポートアイランド線 三宮駅改良工事 完成は2028年3月末を予定
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク